名古屋で行われた会員のためのディボーショナル，
ヤングシングルアダルトとシングルアダルトの聴衆の心を捉える

2019年8月30日，七十人定員会に七名いる会長のうちの一人であるテレンス・M・ビンソン長老，アジア北地域会長会第一顧問の和田貴志長老，地域七十人の林 徹長老は，ケイ・アン・ビンソン姉妹，和田なおみ姉妹とともに，名古屋で開かれた会員のためのディボーショナルに出席し，ヤングシングルアダルトやシングルアダルトの聴衆に向けて話をした。

 ビンソン長老は，集会の1時間前，ユタ州にある自宅が山火事により焼け落ちるかもしれないという知らせを受けたと話し始めた。「家にいたわたしたちの末の息子は，すばやく家から脱出したそうです。大事なことはそれだけです。戻ったときに家がなくなっていてもそれはどうでもよいことです。もう一つ家を買います。この世の人生は短いものです。わたしの関心は，息子の安全です。主の関心はわたしたちです。なぜならわたしたちは神の子供だからです。」

和田長老ご夫妻は並んで立ち，わたしたちがどれだけ自分の力だけで物事を成し遂げようと努力しても，イエス・キリストの贖いなくしては成し遂げられないと証した。「幼子のようになり，柔和で謙遜であってください。それがベニヤミン王の教えです。イエス・キリストの贖罪を通して，わたしたちは天の御父に近づくことができます。」と和田長老は述べた。

「わたしの母は，人生で得られる多くの良い機会を逃した素晴らしい模範の人です。しかし，母の全生涯の中心にあったものは， 愛することと奉仕することでした。」ビンソン姉妹は実父が実母を捨て、実母は独身となり、どのように女手一つでビンソン姉妹自身を含む子供たちを育てたかについて語った。母親と子供たちが福音を受け入れてからというもの，母親は福音に人生を捧げてきた。彼女は伝道に出て，神殿ワーカーとなり，人々を助けた。82歳で他界した彼女は，両親以外のだれとも結び固められることはなかった。「愛ある天の御父は，母の努力をご覧になっておられました。この世の人生で，母は常に幸福で，常に奉仕し，常に与える人でした。母は持っていないものではなく，持っているものに目を向けていました。忠実で善良な者に祝福を授けるという神の約束に信頼を寄せていました。」ビンソン姉妹はそのように回想する。「主は，忠実なわたしたち全員に祝福を約束しておられるのです。」

閉会にあたり，ビンソン長老は次のように述べた。「人生の困難に立ち向かうときに必要な，二つの事柄があります。一つは祈り，もう一つは働きです。天の御父に祈り，困難を解決できるよう働かなければなりません。この二つを合わせて行わなければ，うまくいきません。」ビンソン長老は，祈りの目的はわたしたちが変わることができるよう神の御心を知ることであると説明した。「わたしたちは，神の方法がわたしたちの方法に沿ったものとなるよう変えて下さいと祈り求めます。そうではなく，わたしたちがなすべき事柄を知り，わたしたちの方法が神の方法に沿ったものとなるようにと祈るべきです。人生における困難の最中に，わたしはこの教訓を学びました。」ビンソン長老はこのように啓発した。「救い主はわたしたちを愛しておられるので，わたしたちのために神に執り成しをしてくださいます。わたしたちの側に主がおられるとき，成し遂げられないことは何もないのです。懸命な努力をして成し遂げようとしている個人に対して，祝福が取り上げられることはないのです。」