ニュースリリース

ユダヤ教指導者らが教会の福祉施設と神殿を見学

モルモンの指導者らユダヤ教徒との交流を深める

ユダヤ教指導者ら教会の福祉施設と神殿を見学

 

カリフォルニア州のユダヤ教指導者サバ・スーメクは、大学の宗教学クラスの学生に教えていることを自ら実践するために、末日聖徒イエス・キリスト教会の福祉施設と神殿を直に見学した。

学生たちの他宗教への理解を深めるために、スーメクは彼らにモスク、シナゴーグ、そしてその他の礼拝施設を見学するようにと教えている。

「人は理解されたいと願っています」とカリフォルニア大学ロサンゼルス校で宗教学、女性学、中東歴史を教えるスーメクは述べた。米国ユダヤ教徒委員会の異なる宗教間およびコミュニティ間の交流を担当するアシスタントディレクターであるスーメクは、ロサンゼルスとニューヨークから来て末日聖徒の指導者を訪問し、教会の福祉施設そして改修工事を終えたばかりのユタ州ジョーダンリバー神殿を見学した11人のユダヤ教指導者らの1人であった。

「他の宗教について学ぶことも非常に大切です。大きな誤解と強い敵意が存在する今の世にあっては、特に他宗教を理解することが重要です。人々が何を信じているのかを理解することで、他の人の信仰が自分たちを脅かすものではないことを知り、コミュニティをより良い生活の場とするためにわたしたちには何ができるかを学ぶべきなのです」と語った。

今週の教会施設見学は末日聖徒とユダヤ教徒の間で行われている友好関係構築のための1つの試みであった。2017年5月にユダヤ教指導者らはモルモンの指導者らをニューヨークシティに招いたが、2016年10月にはユダヤ教の同じ代表団がモルモンの指導者らと共にエルサレムに集まり、教会初期のモルモンの使徒がエルサレムに旅した時から175周年となる年を祝ったという経緯がある。

スーメクにとっては、末日聖徒の教えに接するのは今回初めてではなく(彼女は13年にわたり末日聖徒の宗教的伝統行事について教え、カリフォルニア州ではモルモンの指導者らと良い関係を築いており、モンソン大管長の葬儀にも出席している)、最近の異宗教間交流の場において受けることのできた教育に感謝していると述べた。

「わたしは自ら異宗教との交流経験を得たことで、より良い教授になることができました。福祉スクエアでは、組織面、またボランティアの働きという面においても、どのように作業が行われているかを見ることができ、その素晴らしさを知ることができました。このような作業には、宗教団体だけでなく、すべての人が参加すべきだと思いますし、そうすることでLDSコミュニティから学べることがたくさんあると思います」とスーメクは述べた。

ユダヤ教指導者らの一団は、雨となった水曜日の午後、ユタ州ジョーダンリバー神殿(ソルトレークシティのダウンタウンから15マイル[約24キロ]南に位置する)を訪れた。モルモンの神殿をいくつかすでに見学したことのある元ニューヨーク州司法長官のロバート・アブラムスは、神聖な建物である神殿とユダヤ教とのつながりを感じ、再び感銘を受けたという。

「きょうこの神殿を見学し、ユダヤ教が教える旧約聖書のテーマをこの神殿で目にすることができ、また神殿がそのテーマを記念としていることを見ることができました。これによって、ユダヤ教徒とモルモンの関係をはっきりと再確認できました。神殿の見学が終った後、力強い平安を感じることができました」とアブラムスは語った。

このような異宗教間交流によって長く続く関係を築くことができると、2000年代初期からユダヤ教指導者と個人的な友好関係を深めて来た十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老は述べた。「相互理解によって得られるものは善しかありません。わたしたちがさらに互いをよく知り合うことによって、対立があったとしてもそれを解消でき、また対立を避け、協力して善を行うことができるようになります。協力することで、奉仕を行うお互いの力がすべての面において数倍に増えることでしょう。そのような友好関係を築ければ、わたしたちはより良い人間になることができます。

D・トッド・クリストファーソン長老と教会の中央扶助協会会長のジーン・B・ビンガム姉妹は火曜日の夜、ユダヤ教指導者らと共に夕食の席に着いた。その後、ビンガム姉妹は自身がニュージャージー州で育った経験、ユダヤ教徒である友人と共にセデルに参加し、ユダヤ教の安息日に奉仕活動を行ったこと、そしてその後シカゴでモルモンのセミナリー教師として6年間奉仕したことについて話した。その6年のうち2年は旧約聖書を教え、その間ユダヤ教の祝日プリム祭、新年祭、贖罪の日について学んだことにも言及した。

「他の宗教を信じる人に手を差し伸べる方法は、まず共通点を見出し、それを評価することです。勿論、異なる部分もあるでしょうが、その人を深く知れば、自分の宗教と違っていることも興味深く思えるでしょう。一対一で話せば、その人との交流を楽しめる点も多く見つけることができ、その人を好きになることができるでしょう」とビンガム姉妹は語った。

クリストファーソン長老は、今週自分が行ったような、顔と顔を合わせての異宗教間交流は、一般の末日聖徒にとっても、そして異なる宗教を持つ人、または全く宗教を持たない人にとっても、他人と交流する上で良い方法になると述べた。

「わたしたちは組織において複数のコミュニティが合同で何かをすることについて話すことがありますが、コミュニティ内の人々、組織内の人々が個人的な友好関係を築けば、世の中が変わります。すべての人が自分には物事を変える力があると感じるべきです。…世界に及ぼす影響力がないのなら、地域の中で、近隣住民の中で影響力を発揮すればいいのです。そして人を招待し、そこに最初からある機会を利用すればよいのです。わたしたちが捜しているのはそういう機会です」とクリストファーソン長老は話した。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.