ニュースリリース

預言者、バチカンで教皇フランシスコと会見

教会の大管長として初めてローマ法王と会う

 


末日聖徒イエス・キリスト教会のラッセル・M・ネルソン大管長はローマ現地時間3月9日土曜日、末日聖徒の大管長としては初めて教皇フランシスコとバチカンにて会見を行った。会見はネルソン大管長がローマにおける最初の神殿の奉献式の前日に行われ、十二使徒定員会会長のM・ラッセル・バラード会長が同席した。 

 

33分の会見の後、ネルソン大管長とバラード会長は記者会見を行った。 「私たちは最も心に残る忘れられない経験をしました。聖下(ローマ法王の呼称で原文は”His Holliness”)は慈悲深く、温かく歓迎して下さいました。」とネルソン大管長は述べ、「大変素晴らしい方であり、カトリック教徒がそのような優しく、心配る、愛のある、有能な指導者を持つというこれほど幸運なことはありません。」と続けた。

ネルソン大管長は、「私たちは世界中で苦しんでいる人々への関心を共有していると話会い、その苦しみを和らげたいと望んでいます。私たちは、宗教の自由の重要性、家族の重要性、教会の若者への関心を共有し、世界が世俗化する中、人々が神に来て神を崇拝し、神に祈り、イエス・キリストを信じる信仰こそが彼らの生活に安定をもたらすことであり、必要であるということについて話し合いました。」

バラード会長によると、彼らはこの二つの教会において人道的支援に取り組む密接な関係について話し合ったと述べた。「私たち二つの教会は密接に協業し、43カ国以上においてカトリックの支援事業にて共に働いていることを聖下にお伝えしました。人々の苦しみを緩和するために肩を並べていることをお話すると、聖下はとても興味を持っておられました。」

当教会のローマ市の指導者であるアレッサンドロ・ディニ - チアッチ長老も会見に同席した。 「世界をリードする宗教の指導者の2人が集まって兄弟愛を共有するのを目の当たりにすることは、私にとってとても刺激的でした」と述べた。 「とてもすばらしいことを目の当たりにすることができ、他の宗教の人々との関係から学ぶとても良い機会となった。」地域七十人のマッシモ・デ・フェオ長老も会見に同席し、両者はすぐに意気投合したと述べた。 「両者が一分もしないうちに古くからの友人であるかのごとくに見え、素晴らしい気持ちになりました。ネルソン大統領と教皇フランシスコは互いに深く愛し、相互に敬意を表していました。」

宗教間の対話は、当教会の創設時から末日聖徒の指導者たちが実践してきた。 ネルソン大管長が2018年に末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者になって以来、ローマ・カトリックの聖職者らと関わりを持ってきた。大管長は昨年11月にテキサス州サンアントニオのカトリック大司教区の大司教グスタボ・ガルシア=シラーと会見し、また、先月はアリゾナ州でフェニックス市のカトリック司教、トーマス・J・オルムステッド牧師と会見している。ネルソン大管長は使徒としての35年間、何度も他宗教の指導者と対話を持ち、末日聖徒や他の信仰の友人たちにミニスタリングするために130カ国以上を訪れた。

2018年10月には、ネルソン大管長はウルグアイを訪問中に、教皇フランシスコの伝記を編さんする伝記作家のセルジオ・ルービン氏からインタビューを受けた。ネルソン大統領とルビン氏は短時間だったが当教会のイタリア・ローマ神殿について話し合った。「私達は教皇フランシスコとバチカンの優しさに深く感謝しています。」と預言者は語った。

バチカンにおけるカトリック教会と末日聖徒の対話は過去にも行われており、ヘンリー・B・アイリング管長が、「結婚に関するバチカンサミット」開催中に教皇フランシスコと会見し握手を交わしたこともあった。 2010年にはバラード会長はバチカンの複数のカトリック指導者を訪問し、 1995年には故ゴードン・B・ヒンクレー前大管長がエンサイクロペディア・オブ・モルモニズムをバチカン図書館に寄贈している。

カトリック教会と末日聖徒の指導者たちはこの他の多くの場所でも会合を行ってきた。2010年に故フランシス・ジョージ枢機卿(1937年 - 2015年)が、そしてその後の米国カトリック司教協議会(USCCB)の指導者らがそれぞれブリガム・ヤング大学で講演し、当教会の十二使徒たちと会合を持っている。ここ数年では、当教会の複数の十二使徒がニューヨーク大司教ティモシー・ドラン枢機卿と2つの教会で共有できる様々な社会の課題について話合った。また、2016年には、前USCCB会長のジョセフ・クルツ大司教(ケンタッキー州ルイビル在住)がテンプルスクエアを訪問し、チャールズ・J・チャプット大司教はブリガム・ヤング大学で講演を行ったが、これらを含む複数のカトリック教会指導者がユタを訪問している。2015年に、チャプット大司教は当教会十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老をペンシルバニア州フィラデルフィアにて開催された「世界家族会議」に招待し、末日聖徒が大切にしている家族を強める原則を会議で分ち合うよう依頼した。

ユタ州では、教会はソルトレイクシティのローマカトリック教区とここ数十年間で強い関係を築いてきた。バラード会長とクリストファーソン長老は2017年にユタ州のカトリック教徒を導くために教皇フランシスコが任命したオスカー・A・ソリス司教の就任を歓迎し、地元のカトリック教徒と共に祝った。 「末日聖徒は、ユタ州や世界中のカトリック教会のコミュニティとの間で培ってきた長年の友情を大切にしています」とバラード会長は当時述べている。バラード会長はまた、ニューメキシコ州サンタフェのジョン・C・ウェスター大司教の就任ミサに出席した。ソリス司教の前任者であるウェスター大司教は、8年間ユタ州のカトリック司教を務めた。

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