ニュースリリース

教育者は自殺を念慮する学生への「第一対応者」となるべきであると使徒が教える

5万人の教会教育者に向けてラズバンド長老が語る

悩んでいる人は、米国自殺予防ライフライン(1-800-273-TALK)に電話して欲しい。suicide.lds.orgには末日聖徒イエス・キリスト教会が提供する自殺予防のためのリソースもある。

十二使徒定員会のロナルド・A・ラズバンド長老は世界中の教会教育者らに対し、「十代の若者と自殺について話し、彼らの悩みを解決する方法として彼らに愛を示し自殺への思いを断ち切れるように助けて上げてください」と述べた。

十代の若者の自殺を「世界中で発生している危機」と呼びながら、末日聖徒イエス・キリスト教会の使徒は教育者らに対し「わたしたちはこの問題に対処しなければなりません。問題解決の方法として自殺が一案であるという思いをなくすために、教会員としてできることをすべて行う決意をしなければなりません」と語った。

 

ラズバンド長老の言葉は、教会教育システム(CES)が年1回開催しているテンプルスクウェアでの「幹部指導者との夕べ」ディボーショナルで話されたものである。このディボーショナルを視聴したのは、世界中のセミナリーとインスティテュートの職員3,088人であった。また、世界中のボランティア教師および宣教師47,536人(そのほとんどが米国以外の国々に在住)がこのディボーショナルを視聴した。教育的ボランティア活動を行う人々は毎年、2100万時間以上を捧げて奉仕している。

ラズバンド長老は、生徒の顔つきや生活が普通の状態にあるように思える時は、特に気に留めることなく過ごしやすいが、そうならないようにと注意を促している。これは、2018年1月にユタ州知事が設置した「十代の自殺対策のために地域特別委員会」の一員としてラズバンド長老が働くようになってから学んだ教訓であるという。

「自殺の危険性が高いのはこんな人という型にはめて考えることはできません。トロンボーンを演奏する者、合唱団で歌う者、サッカーチームの選手、放課後にスーパーでアルバイトをしている者などさまざまな人がいます。何人かは教会にも集っている人だったり、皆さんのクラスに来る人の友達であることもあります。長い間宗教を考えなかった人もいます。」とラズバンド長老は語った。

ラズバンド長老は「悪の力は、地上における神の王国から今までに彫り出したもので満足していません。もっと多くのものを欲しがっています。敵は情け容赦なく攻撃してきます。皆さんの生徒を攻撃してきます。わたしたちの生徒の中には『恐怖と不安で気絶する(ルカ21:26) 』者も出てきています」と教育者らに訓戒を与えた。

誰にでも自殺が頭をよぎる可能性があります。自殺への思いの引き金となる事柄として、73万人以上の生徒が直面するかもしれない共通した事柄には「失望、成績不良、失恋、いじめ、学業上のストレス、そしてわたしたちが『思春期の惨めな思い』と呼んでいるもの」が含まれるとラズバンド長老は警告した。

世界中でイエス・キリストの特別な証人となる(教義と聖約107:23)召しを受けたラズバンド長老は、教育者にとって生徒に希望を抱かせるための最善の方法はメシアの癒しの力と人に能力を授ける力を利用することであると述べた。

「人に能力を授けるキリストの力は、主がわたしたちのためにすぐそこにいらっしゃるという簡単な真理から来ます。何が起ころうとも、わたしたちが主の元に来ることを選び、主の力を得て助けを受けようとするなら、主はわたしたちとともにいてくださり、わたしたちを慰め、癒してくださいます。主は傷ついた心をいつも癒してくださいます。その癒しはどのようにして得ることができるのかと疑問に思うかもしれません。それは今日のわたしたちの生活の中で贖罪の力が働くことによって得られます。最後の裁きの時まで待つ必要はなく、わたしたちが主のようになろうとするなら、その力は毎日わたしたちの生活の中に表れます」とラズバンド長老は話した。

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