ニュースリリース

恒例の献血活動でさいたまステークが感謝状を授与される

毎年の献血は、コミュニティに貢献し、命を救う機会を提供する

 

2019年7月30日、末日聖徒イエス・キリスト教会のさいたまステークが5年以上にわたり毎年献血活動を行って来たことに対し、日本赤十字社から支部長感謝状銀色枠を授与された。この感謝状は、少なくとも5年にわたる奉仕活動を行った組織に対して授与されるものである。授与式には工藤雅道さいたまステーク会長、興津勲高等評議員、ジョン・ドーフ元ステーク会長と妻のドーフひろこ姉妹、児玉和子元ステーク広報ディレクターが出席した。

今年で6回目となるさいたまステークの献血活動は2014年に始まった。当時のドーフステーク会長と彼の顧問たちは、地域への奉仕活動となり、ワードとステークを強め、教会の評価を高めるために行える年1回の「ステーク奉仕の日」の活動を探し求めていた。当時、アジア北地域会長会の会長として奉仕していたスコット・D・ホワイティング長老は、日本に来る前にハワイで赤十字社と教会の協力で行われていた献血活動が非常に有益であることを目にしていた。そこでホワイティング長老が日本中のステークに献血活動を考慮するように励ましたところ、さいたまステーク会長会はそれが祈りの答えであると感じ、ステーク指導者らに提案した。

さいたまステークでは第1回の献血活動から継続して、毎年開催されるステーク大会の土曜日の神権指導者会の前に行ってきた。当時のステーク広報ディレクターの児玉姉妹は、当初、このイベントの計画には問題があることに気が付いた。教会の駐車場に続く道は狭く、赤十字社のバスが駐車場に入ることができなかったのである。支援が必要であったため、児玉姉妹とステーク会長会の山口博会長は近隣の商業施設を訪れ、教会の駐車場にバスを入れるためにその敷地へのバスの進入を許可してもらえないか尋ねた。この献血活動がコミュニティに対する奉仕活動であることを理解してもらえると、「是非お使いください」との了承を得ることができた。

第1回の献血活動には140人以上のボランティアが献血に参加した。その後、他の宗教団体の信者を含め、献血には毎年130~150人が参加している。服薬等によりお願いできない方が30人ほどいるが、彼らは献血会場に留まり、献血者の登録や食事の世話などで奉仕をした。

埼玉県赤十字血液センターで推進活動を行う藤丸幸一氏は、「埼玉県内の献血バスは日々、事業所・官公庁・街頭会場で献血を実施し、一つの献血会場で30名から60名ほどの協力を頂いております。協力者が年々減少傾向にある中、協会の皆様には100名を超えるご協力があり、皆さまの積極的な活動に、とても感謝をしております。」と述べた。

さいたまステークでは毎年約100人が献血に訪れる。「参加者のほとんどが教会員ですが、教会員、ボーイスカウト、カブスカウト、宣教師らが配ったチラシを見て献血に参加してくださるコミュニティの住人もいらっしゃいます。毎年、赤十字社のマスコットも来てくれます。教会の近くにある駅からマスコットが出て行くのを見た人が、何をやっているのかと興味を持ち、献血に参加してくださることもあります。献血者はおしゃべりを楽しんだり、一緒におやつを食べます。マスコットと一緒に写真を撮る人もいます。楽しい活動です」と興津兄弟は説明する。

「毎年、遠方からも多くの方が参加いただき会場はとても活気に溢れています。大人が献血する姿を見て、次の世代を担う若い人達も積極的に参加している様子は、私共にとって大変励みとなります。献血は継続して頂くことがとても大切で、医療機関の要請に応えるためには埼玉県内で1日およそ700名様のご協力が必要です。一人でも多く方のご参加をお待ちしております。」と藤丸氏は語った。

感謝状の授与式にはマスコット以外にも日本における有名人2人も参加した。一人は埼玉県出身でサッカーJリーグ大宮アルディージャの元スタープレーヤー塚本泰史氏。彼は3年間プレーした後、膝の骨肉腫(骨の癌)を診断された。その知らせにショックを受けたが、家族が診断を知ると母親からは再びプレーすることができるのか、そして兄からは膝を切除しなければならないのかと、さらに追い打ちをかける問いかけがあったという。

選手として再びプレーする望みを絶たれ、膝の切除を迫られた塚本氏は精神的に大きなショックを受けた。手術中の出血により輸血が必要になった。術後、失意にあった塚本氏であったが、医師や看護婦があきらめずに自分を治療してくれたことから生きる望みを見出した。毎日面会に訪れてくれた母親の愛にも心を打たれ、塚本氏は生きることを決意した。

女優の友寄蓮氏は16歳の時に急性リンパ性白血病を診断された。治療中、彼女には多量の輸血が必要となった。授与式で友寄氏は、入院中にベッドに横たわりながら献血された血液について考えていたと述べた。誰が献血してくれたのか、そしてその人たちが自分の命を救ってくれたことへの感謝の気持ちでいっぱいであったと。塚本氏も友寄氏も自分の健康状態のために今は自ら献血はできないものの、他人の命を助ける献血の重要性を広く知らせる役割を果たす決心をしている。

藤丸氏は献血協力の難しさについて説明した。「ほとんどの人は献血が必要だということは理解していると思いますが、時間の都合や注射への不安があり献血に踏み切れない方が特に若年層に多く見られます。ほんの少しの勇気とお時間で救われる命がありますので、献血に一歩踏み出して頂ければ幸いです。」

興津兄弟はこのさいたまステークの活動について「わたしたちが毎年継続して献血活動を行うことで、赤十字社には頼りにしていただいています。一日にたくさんの参加者が集まりますし、知恵の言葉を守って生活しているわたしたちはタバコ、アルコール、紅茶・お茶、コーヒー、有害な薬物などは摂取していませんので、わたしたちはより健康的な血液を提供できていると思っています。」と話した。

ステークにとってこの活動はどんな意味を持つかを尋ねられた工藤雅道さいたまステーク会長は、「この献血奉仕は地域社会に貢献できる素晴らしい機会です。教会員だけでなく近隣の方と一緒に奉仕する機会となっています。私も家族がガンで治療したときに何度か輸血が必要でした。二人に一人がガンになる時代ですので献血は大切な奉仕です。」と話した。

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