ニュースリリース

宣教師の急増とその後 ニールソン長老の報告

宣教師の数 今後は緩やかな増加が見込まれる

世界中にいる多くの末日聖徒が教会の第186回年次総大会に備えている頃,末日聖徒イエス・キリスト教会の七十人であり宣教師管理部管理ディレクターのブレント・H・ニールソン長老は教会の宣教師プログラムの進展について振り返る会見の席にいた。

教会における過去数年間の伝道の取り組みは,メディアを使ったキャンペーンや,テクノロジーの活用,宣教師の年齢条件の変更によって促進されてきた。

ニールソン長老は「わたしたちは,教会について知らせ,わたしたちが信じていることを理解してもらえるような取り組みを頻繁に行ってきました」と語った。

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宣教師の数の増加傾向 落ち着きを見せる

現在,約7万5,000人の専任宣教師が400カ国の伝道地で奉仕をしており,過去5年間には約23万人の宣教師が伝道を終えた。教会が1830年に組織されて以来,これまで130万人が宣教師として奉仕してきた。

「今年初めの段階では,教会の伝道部の数は418でした。現在,ベトナム伝道部が正式に組織され,7月までにはアフリカで二つの新しい伝道部が組織される予定です。そうなると,伝道部の数は合計421になります」とニールセン長老は報告する。

2012年10月に若い男性と若い女性の年齢条件の引き下げがあった際には,若い男性と女性の宣教師と夫婦宣教師の数は過去最高の約8万9,000人近くまで達した。現在,若い男性は18歳,若い女性は19歳から宣教師として奉仕できる。

「宣教師の急増期が過ぎ,現在,その数は7万5,000人程度で落ち着いています。徐々に数が増えていくまでは,しばらくこの状態が続くだろうと考えます。」 

急増期に伝道に出た宣教師の多くは,女性は18ヶ月,男性は2年の伝道を終えて既に帰還している。

「宣教師の急増に伴い,リソースを限界まで活用することとなりました。伝道部会長にとっては,新たに58の伝道部が組織されたとはいえ,大勢の宣教師を見守るというだけでも力の限りを尽くす働きが求められました」と語る。

これまでにない程の若い男性が伝道の呼びかけに応えただけでなく,さらに多くの若い女性が福音を分かち合い,指導的立場で奉仕する決断をした。

ニールソン長老は「若い男性たちを軽視するつもりはまったくありません。彼らは本当にすばらしい働きをしてくれています。しかし,この姉妹たちは本当に,卓越しています。これほど大勢の宣教師を迎えることができたことに感謝しています。現在,どの伝道部にも,姉妹トレーニングリーダーと呼ばれる姉妹たちがおり,伝道部にいる数多くの姉妹を見守るために召されています。彼女たちは伝道部指導者評議会の一員であり,毎月行われる伝道部会長と指導者の集会に参加します」と語る。

現在,6,200人のシニア宣教師が伝道部を支えているが,さらに多くの宣教師が求められている,とニールソン長老は伝えた。「もっと多くの宣教師が必要です。わたしたちは常に多くの宣教師を求めています。さらにたくさんのシニア夫婦が奉仕するようお勧めします。」

2万人の姉妹が伝道の奉仕をしており,その数は宣教師全体の30パーセントを占める。

宣教師の健康と安全を守る

宣教師の精神的,肉体的な健康を見守るための500人の医療アドバイザーと医療従事者で構成されたチームもある。このチームは七十人であり,医師のグレゴリー・A・シュワイツァー長老の指導のもとにある。多くの伝道部は,宣教師を支援するために常駐の看護師も抱えている。

ニールソン長老は「おそらく宣教師管理部において,一番重要視しているのは,宣教師の健康と安全です」と語り,医療提供者は世界の特定の地域で報告されるウイルスや病気に関しても注意を払っていると伝えた。「わたしたちは日々宣教師を見守っている伝道部会長とその夫人との連絡を定期的にとっています。」

ニールソン長老いわく,ある地域が危険だと判断された場合,宣教師は安全な場所に移動される。

「安全面や地政学的な問題がある場合や,その他,その地域で起こりうる問題がある場合は,宣教師管理部において教会保安部が日々のその状況に関する報告を行います。」「天候上の問題が起きた場合も同じです。台風やハリケーンが近づいていることがわかった場合は,宣教師の備えができていることと,安全な場所にいることを確認します。そして常時,彼らの安全を見守ります。」

医療面での必要があったり,その他の理由で早期に帰還しなければならない宣教師の数はわずかであると言う。「早期に帰還する宣教師が,必ずしもそれを望んでいるわけではないので,そのような状況には毎回難しさが伴います。教会の文化として,わたしたちが早期に帰還した宣教師を愛し,見守ることができるようにと望んでいます。」 

伝道活動におけるメディアの取り組み

宣教師管理部は,従来どおりの伝道活動に加え,季節ごとのメディアキャンペーンを実施し,これまでよりさらに多くの人に働きかける取り組みをしている。教会の指導者は,最新のメディア・キャンペーン「わたしについてきなさい」が,前回のクリスマスや復活祭のキャンペーンと同様に成功することを願っている。

「これらのキャンペーンの真の目的は,イエス・キリストについて伝え,イエス・キリストとそのメッセージに対するわたしたちの愛を人々に伝えることです」とニールソン長老は語った。

12月にはクリスマス・キャンペーン「救い主が生まれた」が,世界中の人々に,ソーシャルメディア,訪問者センターの展示,パスアロングカード,オンライン・プロモーション,ニューヨーク市タイムズスクエアの広告を通して伝えられた。キャンペーンの影響で,教会に関する問い合わせや,宣教師の訪問を希望するリクエストが多数寄せられた。

「5,400万人もの人々がビデオを閲覧してくださったことに喜びと驚きを覚えます。」このビデオには末日聖徒が「フェイスブックやその他の方法で友達にシェアすると言う目的もあります。」

現場で使えるテクノロジー

教会ではソーシャルメディアやテクノロジーを通してより多くの人々がLDS.orgMormon.orgを訪問してくれるように働きかけている。さらに多くの宣教師がiPadなどのデジタル機器を使用して伝道の計画を立てたり,レッスンを教えたりしている。「87の伝道部でデジタル機器を使用しています。デジタル機器を使用してレッスンの中でビデオを見せたり,聖典を調べたりすることができます。また,レッスンを教える人を見つけたり,会員と連絡を取り合うこともできます」とニールソン長老は伝える。

教会指導者は最近インターネットを通したライブ中継に全ての宣教師を招くことに成功した。「このような方法でさら頻繁に宣教師たちとコミュニケーションを取っていく予定です。」同方法は,このイベントの前に,伝道部会長と夫人のためにも用いられた。

伝道前と伝道後

宣教師管理部は,伝道地に赴く宣教師の移行がよりうまく行くように,新たに宣教師準備コースを用意しており,近々利用可能になる予定である。

伝道から帰還した宣教師のためのオンラインコースも紹介されている。「これまで宣教師として得てきたすばらしい経験を,今後の生活にどう活かしたらいいのかと,しばしば帰還した宣教師たちが悩んでいることを知っています。」「そこで,『わたしの計画』というすばらしいオンラインコースを用意しました。」 

このコースで,伝道が残り6週間となった宣教師は,伝道後の聖典研究,神殿参入,学業とデートの計画を立てる。 

改宗者のバプテスマ

「世界には,バプテスマの数が非常に多く,その数が多いままの地域もあるでしょう。一方,世俗的で宣教師が伝道を行うのが困難な地域もあります。しかし,救い主は福音をあらゆる国民,部族,国語の民に伝えるよう求めておられ,わたしたちはその責任を理解しているので,それを実践します。」

教会指導者は,伝道に出て奉仕している宣教師の能力の高さに感銘を受け続けている。ニールソン長老は「これほど備えられ,謙遜で,学ぼうとする意識が高く,意欲に満ちた若い男性,若い女性を目にすることができ,とてもうれしく思います。彼らを愛しています。彼らは次の世代を担う,優れた人々です」と語る。 

ニールソン長老は結びにあたり次のように述べた。「宣教師は常に,その目的を,人々が信仰を持ってキリストのもとに来て,悔い改め,バプテスマを受け,聖霊の賜物を受け,最後まで堪え忍べるように招くことに絞っています。……これは実際,救い主が地上におられたときの目的と同じです。福音を分かち合うために,デジタル機器やその他の方法を使用していても,そのメッセージが変わることはありません。」

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.