ニュースリリース

大管長会とNAACP指導者らが礼節と人種間の調和を求める

末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長会と全米黒人地位向上協会(NAACP)は、礼節と人種間の調和を呼び掛けた。教会の使徒とNAACPは木曜日の朝、ソルトレークシティのテンプルスクエアにある教会管理本部でのミーティングを終えた後、共同声明を発表した。

 

「本日、NAACP役員のような非常に有能で素晴らしい指導者らと共に、米国国民そして全世界に向かって、礼節と人種間調和と相互敬意をさらに示すことができるようにと呼び掛けるべきだと感じました」とダリン・H・オークス管長およびヘンリー・B・アイリング管長と共に、ラッセル・M・ネルソン大管長は述べた。

「末日聖徒イエス・キリスト教会が引き続き心から確信している事柄、つまり全人類は神の貴い子供であり、わたしたちは兄弟・姉妹であるという教会の基本的教義をお伝えします」と述べた。

「わたしたちは、末日聖徒イエス・キリスト教会がその会員のみならず米国民そして世界中の人々を多くの方法で祝福していることに賛辞を述べたいと思います。教会は、人道的および福祉的奉仕、高等教育の推進、そして神の子供すべてに対する尊厳の呼び掛けなどを行っています」とNAACPの会長兼CEOであるデリック・ジョンソンは述べた。

ジョンソンに加え、ミーティングに出席したNAACPのその他の指導者には、役員会会長のリオン・W・ラッセル、役員会特別顧問ウィルバー・O・コロム、ユタ州支部長のジネッタ・ウィリアムズ、異宗教関係部門の会長アモス・C・ブラウン博士がいた。

NACCPと教会の指導者らは、地元の両組織の会員が共同で何らかの奉仕活動を行えないか検討中である。教会はその他多数の機関とも同様の共同奉仕活動を行っている。現在、教育を受ける機会を増やし、共同で定める地域社会において教育を促進し賃金水準を向上させるための運動の計画が検討されている。

「今朝、わたしたちは対話を始めました。両組織は教育を重要視し、また世界の貧困と飢餓をなくす必要性を強く感じていますので、共同作業で成果を上げることができると思います」とリオン・W・ラッセル会長は述べた。

「わたしはこのプログラムが計画されたこと、そしてそれをニュースメディアに発表する機会があったことを非常に喜んでいます」とユタ州の末日聖徒ドナルド・ハーウェルは語った。

「わたしたちの共同作業によって素晴らしいことがもたらされるようにと願っています。拍手を送りたいですし、これについては神に感謝しています」と教会員のキャサリン・ストロークスは述べた。

金曜日、教会指導者らはNAACPと地域住民を招待しランチョンを催した。長年のNAACP会員であり、オークランドの新聞社のオーナーであるポール・コブは、数十年にわたり育んできた教会との友情について語った。25年前に彼がオークランド・トリビューンの編集者であった時、教会指導者から末日聖徒に関する記事の執筆を頼まれたという。

「21の記事を書き、教会について学んだ事柄によって霊感を受けました。その後、当時の預言者(ゴードン・B・)ヒンクレー大管長はわたしが書いた記事をコピーして、使徒に回覧しました。『読まなければならない記事』という位置づけでした。その後、使徒と預言者に初めて会ったとき、彼らはわたしのことを知っていましたが、わたしはなぜみんながわたしのことを知っているのかわかりませんでした」とコブは語った。

ジャケットに付けているJustServe(とにかく奉仕しなさい)のバッジを指差し、コブは木曜日の発表はNAACPと教会が21世紀の残りを『とにかく奉仕しましょう』というモットーを行動に移す時期であると述べた。また「2つの組織の共同作業によって、わたしたちのルーツに共通性があることを再発見し、国中に助けの手を差し伸べるために奉仕の輪を広げることができます」とも述べた。

日曜日、両組織はモルモンタバナクル合唱団とテンプルスクエアオーケストラが出演する「ミュージック・アンド・スポークン・ワード」の特別上演番組に参加する。

NAACPのソルトレークシティ訪問は、教会が6月1日にカンファレンスセンターにて予定されている「神権に関する1978年の啓示が与えられてから40周年」を記念する行事の2週間前であった。

声明文の全容は以下の通り:

ネルソン大管長

末日聖徒イエス・キリスト教会は引き続き、全人類は神の貴い子供であり、わたしたちは兄弟・姉妹であるという、教会の基本的教義であり心から確信している事柄をお伝えします。約四半世紀前、大管長会と十二使徒定員会は「すべての人は、男性も女性も、神の形に創造されています。人は皆、天の両親から愛されている霊の息子、娘です。したがって、人は皆、神の属性と神聖な行く末とを受け継いでいます」と宣言しました。

本日、NAACP役員のような非常に有能で素晴らしい指導者らと共に、米国国民そして全世界に向かって、礼節と人種間調和と相互敬意をさらに示すことができるようにと呼びかけるべきだと感じました。今朝のミーティングで、教育、人道的奉仕活動など、わたしたち両組織とその他の人々とも協力し奉仕することで、救い主イエス・キリストがするように、助けを必要としているわたしたちの兄弟・姉妹を励ます方法を模索し始めました。主はこのように言われました、「わたし​は​あなたがた​に​言う。一つ​と​なり​なさい。もしも​あなたがた​が​一つ​で​なければ、あなたがた​は​わたし​の​もの​で​は​ない。」(教義と聖約38:27)

わたしたちは共にすべての人々、組織、政府機関に、礼節を求め、人種間の偏見を取り除き、わたしたちが共に重要だと考える事柄にもっと焦点を当てるようにとお招きいたします。

デリック・ジョンソン

ネルソン大管長、今あなたがおっしゃったことはまさにNAACPの信念であり使命と考えていることです。わたしたちは全人類が共に調和して協力し合うことが可能で、お互いが重要と考える事柄に向かってもっと努力すべきであるという教会の信念に賛辞を表し、またわたしたちもそれが可能であると考えていることをお伝えします。ありがとうございました。

メディアの方々に申し上げます。NAACPは「ブラウンvs教育委員会」問題で大きな決定が下されてから64周年という年を祝いながら、末日聖徒の皆さんと同様に、わたしたちは全国民、組織、政府代表者が共に協力しながら、神の子供たちすべての平和と幸せを実現させるべきだと考えています。NAACPと教会は共に、全人類がさらに調和し、礼節を持って他の宗教に敬意を払い、全世界共通のこの至上目的に向かって努力するよう呼び掛けます。

わたしたちは、末日聖徒イエス・キリスト教会が教会員のみならず米国内そして世界中の人々を多くの方法で祝福しようとする誠実な努力に賛辞を表します。NAACPは、自分を擁護できない人々の代弁者となるという使命を持っています。支援活動を行う中で、わたしたちの地域社会にさらなる調和と礼節を求めるパートナーを得ることができました。きょうここに立ち、より崇高な目的に向い共通の目標を目指し、わたしたちの組織が対話を開始することができたことを誇りに思います。この素晴らしい時に感謝します。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.