ニュースリリース

使徒,50周年を迎えた1964年ニューヨーク万国博覧会について語る

L・トム・ペリー長老が,モルモンパビリオンで働いた経験について話す

50年前,現在末日聖徒イエス・キリスト教会の十二使徒定員会会員であるL・トム・ペリー長老は,ニューヨーク州スカーズデールに住んでいた。現在92歳のペリー長老は,当時ステークの指導者として伝道活動を担当しており,割り当ての一部として,ニューヨーク市で開かれた1964年ニューヨーク万国博覧会の委員会で働いた。同万博は開催50周年を迎えている。

1964年ニューヨーク万国博覧会のテーマは「相互理解を通じた平和」であった。万博ではアメリカの文化と科学技術が紹介されたが,世界各地からも参加があった。

2014年10月14日火曜日の夜,マンハッタンのひときわ目を引く建造物であるニューヨーク・リバーサイド教会で,ペリー長老は末日聖徒の専門職従事者の団体であるニューヨークLDS専門職協会(NYLDSPA)の会員たちにモルモンパビリオンでの自らの経験について語った。また同協会から,プリンストン大学の政治哲学者であり憲法学者であるロバート・P・ジョージ教授に,NYLDSPAビジョナリーリーダーシップ賞が贈られた。ペリー長老は基調講演者を務め,ニューヨーク万国博覧会への貢献を称える記念品を受け取った。

ジョージ教授は,伝統的な結婚制度と信教の自由を守るために様々な宗教を信じる人々から支持を得るための自身の取り組みにおける「宗教間の前例のない協力」について語った。

ペリー長老は万国博覧会での経験について,「決して忘れることのない,人生における特別な時間でした」と述べた。

ペリー長老は400人以上の聴衆に向かって,教会は万国博覧会で「最高の場所」にパビリオンを設けたと話した。モルモンパビリオンは地下鉄で万博にやって来た全ての人の目に入る場所にあったからである。「来場者はまず初めに,〔ソルトレークの〕モルモンの神殿の美しい外観〔ニューヨークに建てられたレプリカ〕を見ることになるわけです」と,ペリー長老は回想している。

パビリオン内には,デンマークにあるベルテル・トルバルセン作の彫刻「クリスタス」像の複製が置かれた。また,万博のために製作された映画『幸福の探求』(Man’s Search for Happiness)が上映された。展示館には500万人以上が訪れ,その中には非常に心を動かされて後に教会に加わった人々もいた。モルモンパビリオンの歴史について,詳しくはチャーチニュースウェブサイトの記事で読むことができる。

2年間続いた万博で最も興奮を覚えた日はモルモンタバナクル合唱団が特別公演を行ったときであったと,ペリー長老は述べた。「とても大勢の人々が集まり,パビリオン前の通りにあふれていました。合唱団は本当に聴衆と気持ちが通じ合っていました。」

モルモンパビリオンでペリー長老が好んで果たした割り当ては,モルモン書のテーブルで人々を迎えることであった。そこではモルモン書が一冊50セントで販売された。

ペリー長老は,万博は異なる宗教を持つ人々に対する教会の取り組みに大いに貢献したと述べた。また,万博期間中の教会の伝道活動はこの地域における教会の成長に影響を及ぼしたと,ペリー長老は確信している。

「その期間に伝道は成功を収めました」と,ペリー長老は述べている。

ペリー長老は,ニューヨーク万博における教会のパビリオンを成功に導いた人物として3人の教会指導者を挙げている。当時十二使徒評議会の会員であったハロルド・B・リー大管長については「〔教会の〕参加を実際に支えた力」であったと述べた。そのほか,ニューヨークステークの会長であったスタンレー・マカリスター会長と,十二使徒定員会補佐であり,パビリオンの日々の業務を指揮するためにソルトレークシティからニューヨーク市に移ったバーナード・P・ブロックバンク長老に対して感謝の意を表した。

今日,ペリー長老は奉仕の提供と信教の自由の擁護を目指して世の人々への働きかけを続けている。ペリー長老は特に,拡大し続けるモルモンニュースルームを紹介した。ニュースルームは,今では75か国のサイトがあり,報道機関とオピニオンリーダーに向けて情報を提供している。また,異教徒間で協力し,動画や記事や画像によって信仰の話を紹介するFaithCounts.netへの参加や,教会員と非会員に奉仕する機会を見いだすためのJustServeと呼ばれるウェブサイトの開設も取り上げ,JestServeウェブサイトでは2,100件の奉仕プロジェクトが進行中であることを報告した。

イベントのために地元で用意された動画


 

「わたしたちには決して変わることのない教義上の相違点がありますが,皆に共通していることがたくさんあります。」ニューヨーク万国博覧会への教会の参加を記念し,数々の歴史的映像を用いて作られた短い動画(イベントのために地元で用意されたもの)の中で,ペリー長老はそう語っている。

「現代において,キリスト教が軽んじられていることを実感せざるを得なくなっています」と,ペリー長老は付け加えている。「世俗主義が広がって,自分自身の宗教的信条を持つことができると考えている人々の間にまで入り込みつつあります。全てのキリスト教,ユダヤ教,イスラム教は団結して,それぞれの信仰が人々の生活の中でより強い力を持つようにすることが重要です。」

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.