ニュースリリース

ルーツテック・カンファレンス入場者数の記録更新

ニューテクノロジーが家族歴史探求をおもろしろく!

ルーツテック2017が2月8日から11日の日程で開催された。ソルトレイクシティでおこなわれた世界最大の家族歴史探求カンファレンスに系図探求家らが40カ国から集結した。2017年のカンファレンスには1万3,900人以上の参加登録があり、ソルトパレス・コンベンションセンターで開催された恒例のイベントとしては最多の人数を記録した。土曜日の無料イベント、ファミリー・ディスカバリー・デイには、3万人の参加者があった。

ファミリー・ディスカバリー・デイ

ファミリー・ディスカバリー・デイは末日聖徒イエス・キリスト教会の会員を対象としたイベントである。イベントのスピーカーとして、十二使徒定員会会長のラッセル・M・ネルソン長老、妻のウェンディ・ワトソン・ネルソン姉妹と彼らの家族が招かれた。

 

「わたしたちは神殿参入、家族歴史探求、記録のインデックス化作業などに、もっと多くの時間を費やすことが必要ではないでしょうか。今年、家族歴史探求と神殿での業を進めるために、どの時間を捧げられるか、祈りの気持をもって考えてみるようにお勧めします」とネルソン長老は語った。

ネルソン長老に続いて、妻のウェンディ姉妹は、「皆さんの今の生活がどれほど素晴らしいものでも、あるいは、悲しみに満ち、心が折れるようなものだとしても、家族歴史に携われば、素晴らしいものはより素晴らしく、良くなかったものは良くなることを知っています。これはわたしの証です」と述べた。

また、このカンファレンス期間中、教会員が家族歴史探求と神殿での奉仕をより密接に関連づけられるように、家族歴史の責任を担っている会員の名称を「神殿・家族歴史コンサルタント」と変更することが、教会の指導者から伝えられた。

基調講演

ファミリーサーチインターナショナルのCEOであり、教会家族歴史部のマネージングディレクターであるステファン・ロックウッドは、次のような言葉で水曜日のカンファレンスを開幕した。「わたしたちにどんなつながりがあるかを知っていたとしたら、お互いどうに接するか、想像してみてください。」

 

ビジネス思想家のトップ10として知られ、ブリガム・ヤング大学の卒業生でもあるリズ・ワイズマンは、水曜日のイノベーターズ・サミットの中で基調講演をおこなった。ワイズマンは、家族歴史に関する知識の乏しさや初心者だからということでカンファレンスに参加することを躊躇することはないと話し、「経験を積むことによって、わたしたちの知識と自信は増し加えられていきます。その際に、独創的であることも忘れないでください」と述べた。

その他の著名な講演者には、「プロパティ ブラザーズ」の番組ホスト、ジョナサン・スコットとデュリュー・スコットがいた。彼らは物件を買いリフォームするビジネスを構築し、成功を収めた。この双子の兄弟にとって、家族は常に最も大切な存在であった。

「わたしたちはスコットランド出身です」と話すジョナサン・スコット。「父はわたしたち子どもに、先祖についてすべてを知ってほしいと願っていました。ですので、わたしたちは実際にスコットランドへ行き、先祖が住んでいた城を訪問したり、その土地を見て回ったりしました。」

デュリュー・スコットは、「このカンファレンスに参加できてとてもうれしいです。こんなに多くの方々がわたしたちの話を聞いてくれるなんて、とてもうれしいことです。テレビでわたしたちを見て知っている方々もたくさんいらっしゃると思いますが、それよりも、みなさんがここで自分のルーツについて知り、先祖を発見し、隣にいる人も同じように家族歴史に興味を持っていて同じ目的でここにいると知るだけでワクワクしてしまいます」と語った。

木曜の夜は「音楽―家族に共通するもの」というタイトルでモルモンタバナクル合唱団とテンプルスクエア管弦楽団によるコンサートが開催された。スペシャルゲストとしてダリン・ベール・ベイルズが、また、オスカー・ハマースタイン2世の孫にあたるオスカー・“アンデイ”・ハマースタイン3世のナレーションで、ロジャーズ&ハマースタインの音楽と物語が披露された。

アフリカの遺産

金曜日は作家兼俳優として知られるレヴァー・バートンが講演。バートンは、テレビシリーズの『ルーツ』、『新スタートレック』、子ども向けテレビ番組『リーディング・レインボウ』で活躍している。

「『ルーツ』は、わたしたちがまさに巨人の肩に立って生きていることをあらわしているパワフルなストーリーです。そして、本の読み聞かせの世界へ私をいざなってくれたのは、幼い頃のわたしに本を読んでくれた母です」と語った。

講演の最後にファミリーサーチのトム・リードより、奴隷制度の中に生まれたバートンの祖父母の記録が贈られると、バートンは感情を抑えられなくなった。

「奴隷解放の時代、あるいはそれ以前までさかのぼる歴史的記録を受け取るということが、自分自身にとってどれほど素晴らしく、また価値あることであるか、まだよく理解できていないと思います。たった今、宝のような情報を受け取ったばかりです。家族に早く知らせてやりたい」と語った。

食と家族

土曜日は4代目の菓子職人であり、『ケーキ・ボス』のスターであるバディ・ヴァラストロが登壇し、今回が最初のユタの訪問となるヴァラストロを心のこもった歓迎をもって迎えてくれた聴衆に感謝を述べた。

両親がイタリアで生まれたというヴァラスロトは、「自分が何者で、どんな歴史があり、先祖はどこにいるのかを知ることは素晴らしいことです。そればかりでなく、わたしたちの家族が伝え、わたしたちの内に残してくれた家族のルーツが、今の私たちを創り上げているのだということを憶えておきたいものです」と語った。

ヴァラスロトはつづけて、「『食』は家族をひとつにする最高の手段です。わたし自身の家族での最高の思い出といえば、夕食の食卓を囲んだことや祝い事で家族が集まり、いっしょに食事を作ったことです」と述べた。

ヴァラスロトが父親とともに菓子作りを始めたのは11歳。「今の自分があるのは、勤勉の賜物のおかげです。この勤勉さは、祖父と父から受け継いだものだと思っています」と語った。ヴァラスロトはケーキデコレーション・コンテストにも参加した。

今年のルーツテック・カンファレンスでは、初心者から上級者まで200以上のクラスが開催された。さらに、熱心な家族歴史探求家のために、最新技術の製品が数多く展示された。

家族歴史のオンライン化

参加者の多くは、家族歴史探求にどんな新しい技術が導入されたかに興味を抱いている。金曜日には、イノベーター・ショーダウン(発明対決)がおこなわれ、聴衆と審査員の面前で、ファイナリストたちが最新技術を駆使した製品を披露した。オールド・ニュース・USA(OldNews USA)は、新聞掲載の記録検索をスマートフォンを使って容易にしたアプリを紹介し、優勝を勝ち取った。

RootsTech.orgでは、オンラインでカンファレンスの様子が視聴できる。運営本部は、地元レベルで開催されるルーツテック・ファミリー・ディスカバリー・デイのイベントにさらに多くの参加者が見込まれることを期待している。

ルーツテックは、末日聖徒イエス・キリスト教会後援の家族歴史探求非営利組織、ファミリーサーチ・インターナショナル(FamilySearch International)によって開催、運営されている。ファミリーサーチは、教会の会員であるかないかに関わらず、家族歴史を探求している世界中の人々に無料で、オンライン上での情報を提供している。ファミリーサーチのレポートによれば、ファミリーツリーのソフトに登録し、アクセルしている人数は、末日聖徒の会員よりも会員外の数の方が多くなっている。ファミリーサーチでの無料アカウントの登録はこちらから。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.