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モルモンの指導者らがカリフォルニア州北部の山火事による避難者を訪問

モルモンの指導者らがカリフォルニア州北部の山火事による避難者を訪問

末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者らは週末にカリフォルニア州北部を訪れ、カリフォルニア州史上最悪の被害を出した山火事に影響を受けた人々を慰問した。

中央幹部七十人カール・B・クック長老と地域七十人のポール・H・ワトキンス長老は、10月14日(土)にナパバレーを訪れ、地元の教会指導者や住民らと話した。長老らは割り当てを受けて現地を訪問し、教会の福祉マネージャーであるリチャード・ロングと合流した。

「わたしは、大管長会十二使徒定員会の用向きを受けて、皆さんのお話を伺い、状況を把握するためにここに来られたことを嬉しく思います。ここに来て霊感を受けました。自分が感じたことによって霊感を受けました」と、クック長老は日曜日の朝行われた特別な聖餐会で、サンタローザの9つのワード会員に向かって話した。この集会のもようは別の2つの集会所にも放送された。

「善良な皆さんに感謝します。生活の中で福音の原則を応用し、神に目を向け、神が皆さんを祝福できるようにふさわしい状態を保ってくださっていることに感謝します」とクック長老は述べた。

教会指導者らは午後にはナパに向かい、いくつかのワードが集まる合同集会に参加した。礼拝行事の後、ナパの末日聖徒らは集まって夕食を共にした。

「この辺りには信仰を持つ人が多く、コミュニティの中で末日聖徒やそうでない人との交流が進んでいます。お互いの努力によって容易に交流できたことに、大きな感銘を受けています」と、17件の火災に影響を受けたカリフォルニア州北部にある5つのステークを管理するワトキンス長老は述べた。

 

教会指導者らはナパを訪問中に、地元の教会員ビル・カスナーと妻のジェニファーそして15歳の息子スティーブンに遭った。この家族はアトラス・ピーク地区にあった2階建ての自宅を失くした。

「本来なら、家にいて消火活動をしようと思ったでしょうが、時速50マイル(約80キロ)の風が吹き、燃えさしがいくつもこちらに向かって飛んできて、危険な状態にありましたので、家に留まることはできませんでした。熱風が吹いていました。わたしたちは車に乗り込んで避難を始めましたが、窓の外の熱を感じました。車のタイヤが持ち堪えてくれるかどうかわかりませんでした。窓ガラスが熱で割れてしまうのではと、心配でたまりませんでした」とビルは語った。

ジェニファーは「大切な書類と壁にかかっていた絵を大急ぎで集めました。子どもは芸術家ですので、壁にかかっていた絵をたくさん集めましたが、それ以外は何も持って出ることはできませんでした」と述べた。

「信仰があるので耐えられますが、教会員がこの試練を耐えやすくしてくれています」と注文住宅を建てるのを手伝ったボブが語った。

ボブ・カスナーは、家を失って大きなショックを受けたという。「人生で初めての経験です。わたしはビショップで、福祉プログラムについてもよく知っています。しかし、自分が他人から奉仕と親切を受ける側になるとは考えもしていませんでした」と述べた。

カスナー夫妻はナパに自宅を立て直すことを望んでいる。「ここで良い人生を送ることができました。5人の子どもを育て、みんなこの地が大のお気に入りでした。家族一緒に夕食を取ったり、わたしたちの思い出はすべてナパにあります」とジェニファーは述べた。

「まだ現実を受け止められずにいます。2日ほどでまた自分の家に帰れるような気がしています。家を建て直すために、住んでいた場所に戻れる日を楽しみにしています」とスティーブンは語った。

モルモンの宣教師たちはカリフォルニア州北部で避難者に対する奉仕活動を続けている。クック長老とワトキンス長老は、土曜日の夜、カリフォルニア州サンタローザ伝道部の若い宣教師とシニア宣教師らとともに時間を過ごした。

クック長老は宣教師たちに、教会の中央幹部指導者らと会員が、今回の火災で被害を受けた住民に対して“手を差し伸べ、助けられるように”と祈っていることを伝えた。そして、「わたしたちは特に、火災で愛する人や家を失った人、そして人とのつながりを失った人、財産を失った人を思い、心を痛めています。彼らのために祈っています」と語った。

教会指導者らはサンタローザにある教会のストーニー・ポイント集会所に立ち寄り、先週から一時避難所として利用されている集会所で寝泊まりしている避難者に慰めの言葉をかけた。

カリフォルニア州北部を襲った山火事は数千の建造物を破壊し、先週の時点で少なくとも40人の死亡者を出している。行方不明者は数十人にのぼる。

「わたしは、今回のような試練に対する備えの程度が、人によって異なっていたことに気が付きました。彼らと話しをすることで、このような善良な人々が大きな試練に遭ったときに助けとなる備えは何なのかを知る機会となります」とワトキンス長老は語った。

また「多くの人にとって、本来ならば行っているべき備えが、実際にはできていなかったことを思い知る機会となりました。それに気づいた人には、今回の経験は警告となったでしょう。備えができていた人にとっては、今までの努力がこのような事態への備えとなっていたことを知り、慰めを感じているでしょう。彼らは、感謝の気持ちを持っています」とも語った。

ジェニファー・カスナーは、非常事態に家から何を持ち出すかについて、優先順位を決めてリストを用意しておくべきであると助言した。

「避難するように指示を受けた大勢の人が私に電話してきて、このように尋ねました。『何を持ち出すべきだったと思っていますか?』わたしは何を持ち出すべきであるかについて、今ではハッキリとわかっていますので、それをお伝えして避難者を助けることができました。彼らがわたしと同じ目に遭わずに済んだことを喜んでいます」とジェニファーは語った。もっと時間があれば、気に入った服と子どもの部屋に置いてあった絵のポートフォリオを持ち出していたとジェニファーは語った。

クック長老は、「教会本部に戻り、幹部指導者らから避難者に何が必要かと尋ねられたら、避難者はすでに必要なものを手にしていて、それは天の助けであることを伝えます。そして、教会のステーク(ワードの集まり)では物事はとてもうまく運んでいることを伝えます。しかし、皆さんのためにお祈りを続けて欲しいとお願いします。幹部指導者は勿論そうすることをわたしは知っています」と語った。

教会はカリフォルニア州の山火事を注意深く監視している。地元の末日聖徒は引き続きコミュニティで奉仕活動を続け、避難所とその他、必要に応じた支援を提供する予定である。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.