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ヘルピングハンズがJVOADの正会員団体に

単独での奉仕から協働へと向かう教会

2018年12月19日,JVOAD(全国災害ボランティア支援団体ネットワーク)総会にて,末日聖徒イエス・キリスト教会/ヘルピングハンズがJVOAD正会員団体として理事会で承認された旨の発表があった。教会福祉部から,土門淳平 地域福祉マネージャーと,落合 淳 LDSファミリーサービス日本事務局マネージャーが総会に出席して発表を聞いた。

JVOADは,2011年の東日本大震災における支援経験を踏まえ,災害時にNPO団体や行政,企業などが連携して支援するための共通の基盤として2016年に設立された。現在,カトリック系のカリタスジャパンやプロテスタント系の救世軍,仏教系の真如苑SeRVといった宗教関係団体から,全国社会福祉協議会,日本赤十字社まで正会員は25団体を数える。

*Japan Voluntary Organizations Active in Disaster の略

JVOADにおける共通の認識として「三者連携」がある。三者とは,行政(内閣府から都道府県,市町村まで)・社会福祉協議会(社協)・NPO団体や民間企業,の3つを指す。災害時の緊急支援においてはまず,行政が被災状況を把握し,被災地の社協が災害ボランティアセンターを運営して一般ボランティアを受け入れ,作業の割り当てを行う。被災地の必要に応える支援物資の調達や物流にNPO団体や企業が協力する。これら三者がスムーズに連携するとき,被災地の課題を解決する効果的な支援が実現するのである。JVOADはその全体を見渡す調整役となる。

   

教会には,全国に260か所あまりの集会所(教会の建物)を持つという強みがある。緊急時にはそこが物流や労働ボランティアの拠点となる。平成30年7月豪雨の被災地となった広島県呉市では,呉支部の建物が,呉市ボランティアセンターサテライトに指定され,地域のインフラとして機能した。また,教会員のボランティアが,土曜日と祝日ごとの復興支援活動を11月まで継続した。「災害の現場で(JVOADの関係者に)何度もお会いして互いに知り合い,信頼関係が構築されていました。今までの活動が実ったと思います」と落合マネージャーは語る。今後のヘルピングハンズは,共通の価値観を持つ他の団体と連携し,得意分野で貢献しつつ,不得意分野を補ってもらう方向に進む。教会単独で活動していたときに比べると,その相乗効果は大きい。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.