ニュースリリース

コセービショップ,ジュネーヴ開催の
国連会議において基調演説を行う

世界中の指導者が,行き場をなくした人々のための教育の役割について話し合う

「信仰を持つ者として,彼らがだれであろうと,またどこにいようと,神のすべての子供たちを助け,助けの必要な人々へ手を差し伸べるという神聖な責任は,この美しい惑星に住むわたしたちすべてが担っているものであると信じています。」末日聖徒イエス・キリスト教会の管理ビショップであるジェラルド・コセービショップは,ジュネーヴ開催の国連会議における基調演説でこのように語った。75名近くが本会議に出席し,出席者の中には世界中から集まった外交官もいた。

 末日聖徒チャリティーズが主催したイベントでは,行き場をなくした人々にとっての教育の役割について演説がなされた。教会の福祉や人道支援プログラムを監督する立場にあるコセービショップは,末日聖徒チャリティーズの会長であり,世界最大の女性による組織の一つである中央扶助協会会長会の第一顧問を務めるシャロン・ユーバンク姉妹とともにジュネーヴの会議に参加した。

「このような会議に,700万人の扶助協会の姉妹たちを代表して出席できるのは光栄なことです。」とユーバンク姉妹は語った。「ジュネーヴの国連会議において,付随イベントを開催するのはわたしたちにとって初めてのことです。始められることは嬉しいことですが,未来のためになすべき事柄は多くあります。」

コセービショップは,国連難民高等弁務官の報告を引用した。それによれば,世界規模で見たときに92%の子供たちが小学校に通っている中,難民の子供たちは実に61%しか通っていないという。難民の子供たちが成長するにつれ,その隔たりは大きくなるのだ。

「教育を受ける機会が少ない世代は,雇用の機会も少なく,自分自身や家族を養う能力を損ない,社会へ貢献する能力を損ない,未来への希望を損なうのです。」とコセービショップは語る。

全世界の人道支援指導者らは,このように行き場をなくした人々にこそ,生活を再建し,新たな社会に溶け込めるよう,教育は不可欠であると口を揃える。

コセービショップはこのように続けた。「受け入れた人々の幸福を支援し,過激主義や敵対意識を緩和し,将来の経済成長に投資したいと望むならば,わたしたちは異なった取り組みをする必要があります。置かれた立場に関係なく,すべての個人が教育を受けることのできる世界を目指すという目標を達成するために手を携えなければなりません。」

そのほかの主要話者には,アフリカ連合の代表や,International Rescue Committee(インターナショナル・レスキュー・コミッティー)の代表らも含まれた。

加えて話者らは,信仰を基盤とした組織には,市民社会や政府組織と連携し,家からの退去を余儀なくされた人々を助けるという重要な役割があることに触れた。

世界規模である宗教の管理ビショップは,貧しい者や乏しい者を助けることが,教会の核となる使命の一つであると述べた。

「様々な状況下で,英雄的な働きがすでに行われ,世界中に点在する行き場を失った個人を助けています。しかし,もっと多くの働きがなされる必要があります。」とコセービショップは結論付けた。

協調関係

イエス・キリスト教会は,助けの必要な人々を助けるという世界的な取り組みにおいて,他の人道支援団体や信仰の異なる地域の人々と協調関係にある。

ユーバンク姉妹は,国際連合児童基金(ユニセフ),Catholic Relief Services(カトリック・リリーフ・サービス),国際連合人権高等弁務官事務所(OHCHR)の指導者らとのパネルディスカッションを主導した。

「わたしたちがともに働き,連携することで,はるかに大きな助けを生み出します。」とユーバンク姉妹は語る。「行き場を失った子供たちのための教育の問題は重要であり,わたしたちは互いを必要としています。」

「国際連合は,宗教を基盤とする組織の果たす役割にさらなる関心を寄せています。」と語るのは,OHCHRのイブラヒム・サラマである。「皆さんが現場や地元で行っている事柄は,世界中の至るところで行われており,それは,現場で本質的に人権が働くということなのです。」

「必要は依然として大きく,それゆえに協調関係は実に重要さを増しています。」と語るのは,Catholic Relief Servicesで人道支援窓口の担当部長を務めるジェニファー・ポワダッツである。「教育を受ける機会を確保する件に関して,早急な対応が必要です。わたしたちは取り組むまでに時間がかかり過ぎることが多いのです。子供たちは,一定の期間,学校に通うことなく終わってしまいます。追いつかなければならなくなるのは彼らなのです。」

国際連合児童基金で全世界の慈善活動の局長を務めるデビッド・エバンスは,自身の組織が末日聖徒チャリティーズと協調関係にあることに感謝を示した。「一つは,わたしたちが教会のDNAを理解しているからだと思います。……教会の人々は,……行き場をなくすとはどういうことかという理解を持っています。共感,理解,……助けの必要な人々へ手を差し伸べることは,ほんとうに素晴らしいことであり,わたしたちを鼓舞します。」

オスカー・マッコンキ―とキャロル・マッコンキ―は,この5ヶ月間,ジュネーヴの国際連合において,末日聖徒チャリティーズを代表して奉仕している。

「わたしたちが取り組むことのできる最も重要な事柄の一つは,関係を築くことです。」とマッコンキ―姉妹は語る。「世界各国の大使や常任委員との関係を築くよう努めてきました。」

「わたしたちは70の国々の伝道部を訪問してきました。人権や人間としての尊厳に安定性をもたらすよう努めるため,ここジュネーヴで,各国の政府を代表する男女と出会えたのは素晴らしい経験となっています。」とマッコンキ―長老は言い添える。

今年に入り,ユーバンク姉妹がジュネーヴを訪れるのは今回が2回目である。ユーバンク姉妹は,4月の国連サミットにおいて,難民や宗教少数派の保護について話し合った。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.