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カリフォルニア州北部で山火事避難者に対して奉仕する末日聖徒

カリフォルニア州北部で山火事避難者に対して奉仕する末日聖徒

カリフォルニア州の末日聖徒は、最近発生した山火事によって避難を余儀なくされた住民を支援している。山火事による避難者は、サンタローザにあるモルモンの集会所で温かい食事と避難場所を提供された。

アランとベロニカ・ダリモンは月曜日の早朝、風にあおられて燃え広がった山火事がサンタローザにある自宅付近にまで広がって来たため、避難を余儀なくされた。

「ドアを叩く音が聞こえました。道路を挟んで向かいの住人が逃げるようにと叫んでいました」とベロニカは語った。

 

アランらはバックパックに入った衣服を背に、72時間非常キットを持ち出し、2台の車に乗った。彼らは避難者の避難所となっている教会集会所に数日寝泊まりしている。

「忙しくしています。きょう何をすればいいのかわからないのですが、しなければならない小さなことがたくさんありますので、その場、その場で物事に対処しています。こうして働いていると、すぐに時間が経つので、今の状況に対処するのが楽になります」と、自分が失ったものを心配する時間もないアランは述べた。彼は500人以上の教会員が集まる地元ワードのビショップである。

ダリモン夫妻は自宅に戻って、家がどうなっているかを確かめることは、まだできていない。しかし他の人々が撮った写真を見る限り、家は灰となり何も残っていないようだ。

山火事は5,000以上の建造物を破壊し、カリフォルニア州北部のベイエリアの自宅や企業への電力の供給は止まっている。30人以上が死亡し、数千人が避難した。

「最初の日から彼らは、わたしが家族であるかのように接してくれました。わたしは教会員ではありませんので、助けていただき、また思いやりを示されて、本当に感動しました。協力体制が整っていて、またすべての人を助ける方法を考え出す素晴らしいシステムを教会は持っています」とサンタローザの集会所に滞在している地元住民リンダ・オネトは語った。

避難者は近くの体育館でシャワーを浴びることができる。モルモンの宣教師たちは日中、集会所に赴き、清掃作業を手伝う。その他のボランティアは訪ねてきた避難者に挨拶し、地元の教会員が寄付した食料品と食事を提供する。

「教会にはお料理の上手な人がいますね。教会員の中にも山火事で家を失った人がたくさんいますが、彼らはボランティアとして助ける側に立って働いています。あまり見ない光景ですね」と月曜日から教会に身を寄せているリンコンバレーの住人で末日聖徒のジョアン・ジョンソンは述べた。

「当初はいくつかの建物が避難所として使われていました。救世主軍の団体が必要な物資を避難者のために教会の集会所に持ってきてくれました」とサンタローザステークのステーク会長ゲーリー・キッチンの妻セレステ・キッチンは語った。地元住民が家で作ったトマトを集会所に持ってきてくれることもあった。

「寝具を寄付してくれた人々がいました。新しい枕をたくさん寄付してくれた方、そして折り畳み式のベッドを持って来てくれた方もいました。このように支援できて嬉しいです。わたしの役割は、避難者が居心地よく過ごせるようにすることと、台所で食事作りを助けてくれる人を確保するための手配だけです」とキッチンは述べた。

「携帯電話とタブレットを持って、家を飛び出しました」と、火事が迫り、爆発音が聞こえたため、妻と共に避難を余儀なくされたグラハム・エンメルは述べた。

「昼間だというのに外は真っ暗で、光は何も見えませんでした… 強い煙の臭いがありました。警戒情報もありませんでした。遠くに逃げようと思いましたが、交通渋滞に遭いました。その光景はまるで、地球の終わりが来て人々が一斉に逃げ出す映画の中のシーンのようでした。」とエンメルは語った。

エンメル夫妻はサンタローズの集会所はどこもすでに「満員」であることを知った後、モルモンの集会所にたどり着き、ビショップやその他の会員から精神的な支えを得たが、彼らは最終的に他の避難所に移動することになった。

エンメル家の自宅は焼け落ちた。「家には何も残っていません。目に入ってくるのは焼けた洗濯機と乾燥機だけでした」とエンメルは語った。

ドゥエイン・ウッドとその妻は火事で焼け出された後、最初に教会所に来た人たちの中にいた。

「たくさんの人が動き始めていましたので、集会所を避難所にしようと決めました。避難者が入って来られるように、スペースを作る必要がありましたので、教室の中を空っぽにしようと動き回わりました」とウッドは説明した。

そして「もっと準備していればよかったと思いました。ただ、準備ができているかどうかは、気持ちの持ち方によることが大きいことがわかりました。」

「幸いなことに、わたしたちの家は燃えずに済みました。ただ、自宅は避難地区にありますので、まだ帰宅できません。電気とガスは止まりました。…奉仕をしていると、自分たちが置かれた状況をあまり考えずに済みます」と続けた。

「わたしたちは健康で家族も無事です。ワードのみんなが、自分たちは無事であったこと、そして今回の大きな試練から立ち直るために、こうやって暖かい場所を与えられているという祝福があることを理解できるように、助けなければなりません」とベロニカ・ダリモンは最後に述べた。

教会の地域指導者は今週末、カリフォルニア州北部の山火事被災者を訪問する予定である。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.