ニュースリリース

イスラム教徒とキリスト教が手を携え、宗教間の調和と団結に力を尽くす

2019年5月27日、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員と、ムスリム・ミショナリー・ソサエティー・シンガポールとして知られるジャミヤ・シンガポールが共に、イフタール(ラマダン中日没後に前日からの断食をとく食事)の席に着いた。場所はシンガポール、ブキト・ティマ街253にある教会集会場で、この二つの宗教にとって、キリスト教会でイフタールを共にするという歴史的な出来事であった。

 

アジア地域会長のデビッド・F・エバンズ長老とジャミヤ・シンガポール会長のモハド・ハスビ・ビン・バカール博士の下に、二つの宗教から700名の会員、友人が集まった。教会からは、地域七十人のレオナルド・ウー長老、スティーブン・ライ長老、また、シンガポールステークのジャン-リュック・ビュテル会長が出席した。さらに、政府役員、外交官、草の根運動指導者、シンガポールのその他様々な宗教の指導者の顔もあった。

「テロや過激主義が横行する今日、これまでにも増して、宗教が一致団結して行動することが急務です」とモハド・ハスビ博士は発言した。

                                  

さらに、頻発する犯罪や暴力を減少させる重要な解決方法が、人種、国籍、宗教を問わず全ての人々が、多様性の中に一致を求める原則を受け入れ、尊重することであると指摘した。

                                

エバンズ長老も同様に、今日の世界は、人々の間に調和と尊敬をもたらす事柄ではなく、世界を分断させる相違点を強調することが多いと語り、こう述べた。「理解しようと務め、時間を取って注意深く見てみましょう。一致をもたらすことはたくさんあります。異なる宗教、風習、習慣を持つ人々が一堂に会するこうした交わりの場に愛と理解の心で臨むことで、わたしたちに一致感と目的意識が生まれます。」

共に交わる機会として、断食の原則を実践することはたいへんにすばらしい場であるとエバンズ長老は語った。教会員もイスラム教徒も定期的に断食している。教会員は毎月1度24時間の断食を行い、イスラム教徒はラマダン月の間毎日日の出から日没まで断食する。その目的は共に、霊的にさらに清くなり、神に近づくためである。加えて、断食中は貧しい人たちを助けるために献金を行う。

その夜の特別ゲストであるS・イスワラン通信・情報大臣は、シンガポールにおける宗教間の調和を強める今回の試みに対して感謝の気持ちを述べた。

「架ける橋の数が増えれば、壁の数は減ります。信頼を深めれば、不信感を生む種は少なくなって、ばらばらに行動せず、協力することができるようになります。シンガポール社会、国家にとって全てうまくいくようになるとわたしは考えます。また、小さくてもわたしたちにしかできない方法で世界に、そして世界が直面している課題に影響を与えることができます。」

                             

主賓で国会議員のメルビン・ヤング氏も、その晩異なる宗教から多くの指導者たちが集まった様子を見て喜び、こう言った。「今夜、シンガポールの多くの民族、多くの宗教の間に調和が実現したことは偶然ではありません。この国が何十年にもわたって意識的に払った努力の結果です。こうして実現した平和を当たり前のものと思わないでください。」

「ですからシンガポール国民が、それぞれの民族、宗教が神聖と考える事柄に関する情報と知識を持つことが重要です。正しい指導があり、適切に実行すれば、相互尊重、相互理解は深まり、この国における民族間の調和も強まるのです。」

ヤング氏はまた、各民族の市民草の根運動グループ、宗教団体、民間セクターとタイアップした政府機関が協力し合ってこの平和の維持に努めてほしいとの希望を述べた。

            彼は言う。「平和なくして、この国の経済発展はありません。」

これまでジャミヤ・シンガポールと教会は、共同でいくつかの奉仕活動を行い、より大きな善をもたらすことに喜びを見いだしてきた。そして、シンガポールにおける他の宗教にも、異宗教間対話に加わるよう働きかけることを願っている。

末日聖徒イエス・キリスト教会とジャミヤ・シンガポールについては、

www.lds.org.sg と www.jamiyah.org.sgをご覧ください。また、このイベントは地元新聞、テレビで取り上げられました。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.