ニュースリリース

アジア北地域会長会,台風19号で大きな被害を受けた長野県と福島県の被災者を慰問

 

2019年10月12日に東日本を直撃した過去最強の台風19号により発生した甚大な被害に対応するために,アジア北地域会長会のメンバーが福島県いわき市と長野県の各地を慰問した。この訪問は,被害の規模を確認し,困っている会員に手を差し伸べる機会となった。福祉・自立支援サービスのスタッフも地域会長会に同行し,継続して行う奉仕と支援を提供する機会について調査した。

いわき市への慰問

地域会長の崔 崙煥(チェ・ユーンフワン)会長は福島県いわき市を慰問した。いわき市では川の堤防が決壊し,大洪水が発生し,近隣の地域は大規模な浸水を被った。この水害により,45,000を超える世帯が断水した。市の職員によれが,水道の完全復旧は10月末になる見込みである。この台風による死者は8人に達した。

この訪問で,崔(チェ)長老は,夫婦宣教師として奉仕している杉本長老と杉本姉妹,専任宣教師のリー長老とオルセン長老,ならびに地元の会員である村田兄弟と面会した。彼らは崔(チェ)長老に支部の多くの会員が依然として水がない状態であることを説明した。それを受けて,断水で困っている会員に水を供給できるように折り畳み式の水タンクの購入を行った。

また,崔(チェ)長老は台風で被災した何人かの会員たちを訪問し,手を差し伸べ,92歳の母親の介護をしている独身の女性,最近妻を亡くした男性,母親と息子に慰めを与えた。その母親の夫は入院中であった。

長野県への慰問

アジア北地域会長会第一顧問の和田貴志長老は長野県の長野市と飯山市を慰問した。長野県のいたるところで川の堤防が決壊したため洪水と地滑りが広範囲に広がった。死者3人,行方不明1人,負傷者は100人を超えた。

和田長老が,自分の生まれ育った地である長野を訪問するのはごく自然のことであった。和田長老は最初に自身の母親と祖母の安否を確認しに立ち寄った。和田長老の母親と祖母はほんの2年足らず前にバプテスマを受けて教会に加入したばかりである。幸いにも,二人とも無事が確認できたので,和田長老はほかの人々の慰問に向かった。

和田長老は次に市役所を訪問した。市の職員たちは支援を求めている市民の必要に忙しく対応していた。市の必要に関して理解を深めようと努めている際,和田長老は自分の名前が呼ばれているのを耳にした。あたりを見回すと,市役所内にある銀行の出張所に勤務している地元の教会の支部会長であった。この思いがけない二人の出会いは会員たちが支援を提供したり受けたりするのを助けるうえで鍵となる役目を果たした。

災害がもたらす大きな問題はごみの問題である。台風19号も例外ではない。家具や電化製品,衣類,本,その他袋詰めされたごみが道路に山積みになっている。焼却炉が破損し,場所によってはごみ収集車も故障して使えない状態となっているため,ごみの山はどんどんと大きくなっている。ごみが道路からいつなくなるのかはまったく予想もできない状態である。

その日遅く,福祉・自立支援サービスのスタッフがボランティア作業の計画集会に出席した。翌日,地元の教会員たちがほかの宗教団体のボランティアや他の市町村からのボランティアと連携して働き,家や道路の片付けの手伝いを行った。

教会は地元の市町村の職員と協力し,被災者の必要を見極め,教会としてどのような支援を提供できるか判断していく予定である。

影響を受ける可能性のある地域ではボランティアの参加が不可欠である。台風19号により65,000以上の家屋が被害を受け、80人以上の命が失れた。最も影響を受けた県は宮城、栃木、長野、福島で、これらに茨城、静岡、千葉、東京が続く。ボランティアによる効果的な支援を提供するために、 被災地では災害救援機関が率いる「情報共有会議」が開催される。ヘルピングハンズ等ボランティアグループの組織指導者はhttp//jvoad.jp/で情報共有会議開催日時を確認し、出席することが望ましい。一般ボランティア、支援者が参加できる機会はwww.saigaivc.comで確認することができる。一般ボランティアは、ボランティアに参加する直前に、変更があるかどうかを現地に確認することを勧める。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.