ニュースリリース

ウリセス・ソアレス長老,全国ディボーショナル放送にて
使徒の約束を再び思い起こし,日本の聖徒たちに忠実さを増すよう願う

           

日本,名古屋—8月31日(土)の全国ディボーショナル放送において,末日聖徒イエス・キリスト教会の十二使徒定員会のウリセス・ソアレス長老が語った。同じく話者として,七十人でありアジア北地域会長である崔 崙煥(チェ・ユーンフワン)長老,七十人会長会のテレンス・M・ビンソン長老と妻のケイ・アン・ビンソン姉妹,ソアレス長老の妻のロザナ夫人が登壇した。崔長老,和田貴志長老,L・タッド・バッジ長老からなるアジア北地域会長会も夫人らと揃って出席した。

崔長老は,イザヤ55:8-9に記された次の主の言葉を引用して話し始めた。「『わが思いは,あなたがたの思いとは異なり,わが道は,あなたがたの道とは異なっている……天が地よりも高いように,……わが思いは,あなたがたの思いよりも高い。』生ける預言者ラッセル・M・ネルソン大管長は,より高くより神聖な方法で生活するようにと言われました。わたしたちはそうすべきです。」

 

崔長老は,先日韓国で閉幕したYSAカンファレンスを例に挙げた。「エリアワイドカンファレンスを開くのは初めてのことでした。多くの不安がありました。半年前に確認したときには,わずか200名の日本人の会員の申し込みしかありませんでした。しかし,信仰を持ち,熱心に取り組みました。最終的には,1400名以上のYSAが韓国,日本,グアム,ミクロネシアから参加したのです。ともに笑い,ダンスをし,ともに涙を流しました。キリストにあって一つとなりました。主にあって不可能なことなどないのです。」

崔長老は,ソアレス長老ご夫妻が福音に喜びを見いだす方法について教えてくれたことを聴衆に伝えた。「ビンソン長老ご夫妻は心を開き,イエス・キリストにあって一つとなる方法を知っています。わたしたちも心を開き,見上げましょう。主が皆さんにするように言われておられることに焦点を置きましょう。そうするならば,多くの試しや困難があろうと,それらはすべて消え去るでしょう。地域会長として皆さんにお約束します。」

ビンソン姉妹は,姉妹とビンソン長老が長い年月をかけて互いに対する愛をどのように育んできたかについて述べた。「結婚した当初,わたしたちはほかのどの夫婦よりも互いに愛し合っていると思っていました。しかし,年月を重ねるにつれ,子供たちが生まれ,困難に取り組み,愛が育まれました。あるクリスマスの日,わたしは特別な贈り物をしたいと思いました。『愛している』と伝えるだけでは不十分だと思ったのです。主に祈りをささげると,あるアイデアが思い浮かびました。わたしたち二人が向かい合って笑っている特別な写真を見つけました。老夫婦が見つめ合っているただの写真です。それをポスター大に引き伸ばし,わたしたちの間の余白に次の聖句を書き加えました:『わが魂の愛する者に出会った(雅歌3:4)』完璧でした。福音を通して結婚生活を育むことができるという証があります。それはここにいる皆さんに対するわたしの祈りです。」

「日本に住む聖徒たちと会えたことは何という喜びでしょう。」とビンソン長老は話し始めた。「今週,皆さんは使徒の訪問を受けました。ソアレス長老は使徒の目を通して日本を見てきました。そのことを分かち合えることに感謝します。使徒が使徒の目を通して物事を見るときは,将来を見据えているのです。それは啓示です。」

「わたしたちは,ネルソン大管長の愛を伝えにきました。」とビンソン長老は続ける。「わたしは聖徒に対するネルソン大管長の愛を見てきました。最近では,ネルソン大管長は南太平洋ツアーを敢行しました。ツアーに出発する前,わたしはネルソン大管長と,共通の良い友人である元七十人のジョン・ギブソン兄弟について話していました。ギブソン兄弟はネルソン大管長がツアーで廻る予定だったオーストラリアに住んでおり,重病を患っていました。ネルソン大管長は,明日電話をかけてみると言っていました。わたしは大管長がなぜオーストラリアを訪れるその日まで待たないのか気になりました。しかし,ギブソン兄弟はネルソン大管長が到着する前に亡くなったのです。ネルソン大管長は,御霊の促しに従い,忠実な兄弟が亡くなる前に電話をかける,そのような人です。その電話はギブソン兄弟と奥様の霊を高めました。」

ビンソン長老は,モルモン書に出てくる預言者エノスについて,聴衆に思い起こさせた。「エノスは森へ狩りに出かけ,そこで祈りをささげました。最初,エノスは自分自身のために祈りました。主はエノスの罪を赦されました。次にエノスは同胞であるニーファイ人のために祈りました。その祈りも答えられました。さらに,エノスは『同胞である』レーマン人のためにも祈りました。エノスがレーマン人のことを同胞と呼んだのは興味深いことでした。」とビンソン長老は述べる。「彼らは敵です。しかし,祈りの末,主はレーマン人をも祝福すると約束されたのです。」

「わたしたちも同様に行う必要があります。」とビンソン長老は述べる。「わたしたちも外に目を向ける必要があります。現状維持している人々がいます。ミニスタリング先を選びたいという人もいます。そのようなことはできないのです。エノスのように,敵をも愛する必要があるのです。エノスは変わりました。わたしたちも同様の態度をとるならば,同じ気持ちを感じるでしょう。天の御父はわたしたちを愛しておられます。わたしたちにシンプルな課題をお与えになっています。それはわたしたちの思いを尽くして主を愛し,わたしたちを愛するように隣人を愛するということです。」

ソアレス姉妹は,信仰も宗教も持っていないある男について話し始めた。「彼はこう言いました。『わたしは善良な人間で,人々に優しく接しているし,毎日聖書を読んでいる。教会に行く必要はない。』」ソアレス姉妹は,主が自ら設立された教会であることを指摘した。(エペソ4:12)

「福音の目的はわたしたちの改善です。」とソアレス姉妹は続ける。「わたしたちの進歩や幸福です。そしてわたしたちは再び神とともに住むことができるのです。これには単に良い人であることや御霊を感じること以上のことが求められます。信仰,悔い改め,バプテスマ,聖霊の賜物を授かることが求められます。神権を通して救いの儀式を受けることが求められます。

「わたしは教会に出席することで,良い母親になる方法を学びました。」とソアレス姉妹は付け加える。「主が生きておられ,わたしを愛しておられることを学んだのは教会でした。毎週聖餐を受けることによって聖約を新たにするのも教会です。聖餐会は教会で行われる集会の中で最も重要な集会の一つです。わたしは毎週日曜日の朝,起きるとすぐに聖餐を受ける準備を始めます。主に祈り,主の声を聴く備えができていることを伝えます。失敗を助けてくださるよう願うと,常に助けてくださいます。若い頃,夫とわたしは二人の子供を亡くしました。しかし,教会でわたしたちはもう一度ともに住むことができると習ったので,信仰を失うことはありませんでした。戒めと神殿で交わした聖約を守るならば,それが可能です。わたしたちには教会が必要であると証します。どのように生きればよいかわたしたちに教えるために造られました。福音は真実です。福音は人生を変えることができます。わたしの人生は確かに変わりました。」

「実にすばらしい一週間です。」と語り始めたのはソアレス長老である。「神聖な気持ちを持ち帰ります。皆さんの持つ御霊を味わっています。皆さんは清い心を持っています。」

ソアレス長老は,ヘンリー・B・アイリング管長,ヒュー・B・ブラウン管長,ゴードン・B・ヒンクレー大管長などによってなされた預言的な約束を思い起こさせた。

「ヒンクレー大管長はこのように述べました。『この偉大な地がシオンのステークとなるその日は決して遠くはありません。その日が速まるか,あるいは遅れるかは,皆さんの忠実さにかかっています。』預言者らによってなされた約束は,わたしたちの忠実さによってという条件に基づくものです。ヒンクレー大管長は,主の戒めに従順になるよう,日本のすべての人々を招くよう促されました。彼らの忠実さは繁栄をもたらすでしょう。」

ソアレス長老は次のように勧めた:「愛する兄弟姉妹の皆さん,わたしもこの招きを皆さんに繰り返します。十二使徒の一員として,わたしは皆さんの国にたてられた約束を再度断言いたします。しかし,福音に対する皆さんの忠実さを考え直していただくよう勧めます。国として国民を祝福するだけではなく,教会にあって個人や家族を祝福するでしょう。」

「これらの約束は実のところ,地球全体に向けられています。」とソアレス長老は続ける。「しかし,預言者が一つの国民,一つの特定のグループに直接語るよう促されるとき,彼らは将来を見ているのです。彼らの目はわたしたちの目の前にあるものを見据えています。わたしたちがイエス・キリストの福音に従って生活する決意をするならば,幕が開かれ,彼らは将来何が起こるか預言することができるのです。それこそ地上における預言者,聖見者,啓示者の役割であり,彼らは将来について人々に警告するために召されたのです。彼らは,受けることのできる祝福について人々に警告しますが,すべてには条件がついています。戒めに従うならば,主はわたしたちのために天を開いてくださいます。」

「この世的な繁栄は,お金,財産,所有物に見られます。しかし,主の目にとっては異なる意味合いを持ちます。」とソアレス長老は続ける。「守り,幸福な生活,特に困難な状況下での天からの祝福。物質的な祝福も含まれますが,これはわたしたちが期待していたものではありません。妻にプロポーズをしたとき,彼女はある条件付きで『はい』と答えました。その条件の一つは,什分の一の律法に忠実であることでした。結婚した当初,わたしは一日中働き,学校へ行き,土曜日は大学で過ごしました。そのようにわたしたちの生活は始まりました。主はわたしたちを試されました。妻には幾つかの疾患がありました。良い医者を紹介してもらいましたが,その病院での治療は保険適用外でした。非常に限られた予算の中で生活している者にとって,さらなる負担でした。什分の一を納めるのに足りるお金はあるだろうかと思いました。そのことを妻に話すと,妻はわたしの言葉を遮ってこう言いました。『あなたは,什分の一に従うことでもたらされる家族の祝福を取り上げないと約束したのを覚えていないの。』彼女は聖文を開き,主がイスラエルの子らに約束された祝福を思い出させてくれました。(マラキ3:10-11)主は,食い滅ぼす者を,わたしたちのためにおさえて,わたしたちの地の産物を,滅ぼさないようにしようと言われました。わたしたちにとっての産物は収入でした。試しのときこそ,什分の一を納めることはお金の問題ではなく,信仰の問題なのです。」

ソアレス長老は,すべての戒めに含まれるこの原則について述べた。「家族として,安息日を聖く保つことを子供たちに教えました。ある日曜日,学校に教会員がおらず,友人を作るのに苦労していた息子が,学校の友達からテニスの試合が近づいているから練習しようと誘われました。わたしたちは息子が決断に苦しむのを見守りました。ドアを叩く音が聞こえました。どうするのかと思っていました。窓に走っていって様子を見守りました。少しすると,悲しげな表情で息子が帰ってきました。うれしそうではありません。息子の言葉を待ちました。何と言ったと思いますか。『安息日はぼくたちと主にとって大切だと教えてくれたよね。だから友達には家族と一緒にいるって,テニスはしないって言ったよ。』わたしたちは感謝の気持ちに満たされ,家庭に主の御霊があるのを感じました。わたしたちは,子供たちが良い決断ができるような伝統を築かなければなりません。」

「愛する兄弟姉妹の皆さん,わたしはこの国にたてられた約束について深く考えるよう,心からお勧めします。」

ソアレス長老は,福音の原則に従って生活する信仰の度合いを再度よく考えるよう聖徒たちに勧めた。「主が預言者を通して明らかにされた戒めの一つ一つについて,また実践することによって信仰を育む助けとなる最近の啓示についても,家族とともに,あるいは個人で分析してください。この方法で,わたしたちはこの国民の繁栄の祝福が遅まることなく,約束が速まるでしょう。」

ソアレス長老は以下のことを強調した。「この社会や国の圧力が,主がわたしたちに約束された祝福を授けられるのを遅らせることのないようにしましょう。わたしたちの光を世に輝かせましょう。これらの事柄を行うならば,主がわたしたちに祝福を注がれるということを,救い主イエス・キリストの御名によって皆さんに約束いたします。主は天を開かれ,個人や家族が栄えるよう祝福されます。それは,この国民に約束されたことです。」

閉会にあたり,ソアレス長老はこのように付け加えた。「皆さんの忠実さによって,救い主イエス・キリストの御手によって備えられた繁栄を受けることができるよう,天の祝福を祈ります。」

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