ニュースリリース

FamilySearch2016:世代を超えて家族をつなぐ

 

FamilySearch International(以下FamilySearch)は他の組織との協働によりフリードメン・ビューロ文書を索引化するプロジェクトを完了。国立公文書記録管理局はこの文書の複写イメージをオンライン上で公開した。

2016年、オンラインでの家族歴史探求になにか新しい発見をした人がいるであろうか。もしそうだとすれば、その人はFamilySearchの努力の賜物の恩恵を受けたひとりだと言えるであろう。FamilySearchインターナショナルは家族歴史に関する記録を世界中に無料で提供している家族歴史・系図探求の第一人者である。

FamilySearchはFamilySearch.orgの大がかりなシステムアプグレードをおこない、ウェブサイトにさらなる安定感と高速感を備え、システムには何百、何千という新たな記録が追加された。検索機能が改善されたおかげで、重複記録が減少し、最良の検索結果が得られるようになった。加えて、何種類もの膨大な文書記録からすぐにプロジェクトを見つけられるような工夫も施された。家族のほかのメンバーと記録を共有し、作業することにおいてもより簡潔に作業ができるよう向上が図られた。

ファミリーツリーのアップグレード

FamilySearchのファミリーツリープロジェクトは共同作業がベースとなっている。2016年には56万1千人の新しい提供者がファミリーツリーに情報を追加し、記録総数は345万に達した。現在11億人の個人がFamilySearchのファミリーツリーとつながっている。

ファミリーツリーの新しい機能、利用者間の「メッセージ」機能は、共通の先祖を調べている人々の作業を簡易化させる。これまで、利用者から提供された家系図をほかの利用者の情報として複写したり、統合したりすることには制限があった。システムのアップグレードによって、利用者間で家系図の複写、統合が可能となる。

歴史的記録へのアクセス増加

家族歴史探求は、個人が先祖の名前をオンライン上の記録から素早く簡単に検索できることで加速する。2016年、FamilySearchのオンライン索引作成構想は10周年を迎えた。このプロジェクトのためにFamilySearchでは専属スタッフを配置し、FamilySearchの所有するテクノロジーを使って記録をデジタル化、索引化するために世界各地のボランティアの協力を得てきた。これらの努力の結果、公表された12億におよぶ歴史的な文書から557億人以上の名前を検索できるようになった。

スミソニアン博物館帰属の国立アフリカン・アメリカン歴史文化博物館といくつかの団体との連携により、FamilySearchはフリードメンビューロ文書を索引化するプロジェクトを完了し、国立公文書記録管理局が文書の複写イメージをオンライン上で公開した。これらの記録はアフリカ系アメリカ人にとっては極めて重要な記録である。というのも、フリードメンビューロ文書とは南北戦争後、奴隷から解放され自身の存在意義を求めてさまよった人々の記録だからである。

1万9,000人ちかくのオンラインボランティア(そのほとんどがアメリカとカナダに居住)によって、2016年6月までに200万人の手書き記録が索引化された。なんと、この構想が始まってから、わずか1年と1日後のことであった。データベースの複写版が新設されたスミソニアン国立アフリカン・アメリカン歴史文化博物館に寄付されたのは、2016年12月であった。デジタル化された記録は、DiscoverFreedmen.orgFamilySearch.orgで検索可能である。

援助を受け、与える

2016年は、4,807名のFamilySearch専任宣教師が、世界中の人々からの質問や問い合わせに応じた。宣教師たちがこのボランティアに投じた時間は、380万時間に及ぶ。宣教師ではないがオンラインのボランティアとして活躍した人々もいる。約31万5,000人がボランティアとしてFamilySearchにログインし、1,100百万時間奉仕した。この二つのグループの奉仕者たちは、2億7,480万人の記録を索引化し、オンラインで無料で検索できる記録の総計を24億件とした。新たに索引化された3,600万件以上の記録は英語以外の言語で閲覧でき、英語以外の言語で索引化された記録の総数は8億7,200万件となった。

FamilySearchは世界45か国に320のカメラチームをもち、約6,000万件の歴史的記録をデジタル化して保存している。FamilySearchi.orgのユーザーがオンライン上でより楽しく家族歴史探求できるように、また、ボランティアの索引者が検索可能な記録をより多く閲覧できるようにしている陰の立役者である。FamilySearchi.orgは2016年、新たに125件の歴史的文書を入手し、総計で2,174件の文書を手がけた。

2016年に追加された機能、「ほかの人を支援する」は、家族歴史探求者や系図ボランティアが、同じ目的を持つ人を助けるためのものである。助けを必要としている個人がFamilySearchのユーザー名とヘルパー番号を入力する。ヘルパー番号によって助けを依頼したボランティアを認識し、ボランティアが個人の記録に遠隔地からアクセルできるようになる。

無料のオンラインビデオコースも追加され、「学習センター」よりアクセス可能である。「リーサーチ・ウィキ」からは、10万件以上ある家族歴史探求に関する役立ち情報、ハウツー情報が閲覧できる。

FamilySearchで表示される「ヒント」は、オンライン上での情報収集や記録の追加、記録の種類をより速く、より正確に探究するためのツールとなる。家族写真、家族にまつわるストーリー、記録文書、録音記録を追加するのが容易になり、さらに、モバイル機器での利用も簡単になった。また、新規に追加された「関係の表示」機能によって、系図中の家族間関係をより簡単に、明確にできるようになった。

同年、ユタ州レイトンには新しいディスカバリーセンターが建設され、同等の施設がユタ州セントジョージに建設中である。

2016年は、世界中にあるFamilySearch家族歴史センターにおいて4,960人の訪問者があった。FamilySearchのオンライン上では、1億3,300万の訪問者を数え、730万人のユーザー登録があった。

手を差し伸べる

2016年1月、ソルトレイクシティでFamilySearchの主催したルートテック2016が開催された。ルートテックは、世界最大の家族歴史テクノロジーカンファレンスである。今年の年次大会では、技術に関する教育と家族のつながりを拡張するための楽しい体験ができた。大会への直接参加、オンライン参加、世界各地で開催されたファミリー・ディスカバリー・デイへの参加など、総計で37万5千人の記録的参加となった。カンファレンスのスペシャルゲストとして、ベストセラー作家でありニューヨーク・タイムズコラムニストでもある、ブルース・ファイラー、プロデューサー兼ジャーナリストであるポーラ・ウィリアムズ・マディソン、StoryCorpsの創設者であるデイビット・イゼイ、アメリカ歴史の最高権威であるドリス・カーンズ・グッドウィンを迎えた。

思い出–––家族歴史の頂点

「家族歴史のすべては個人のストーリーに集約されます。事実や日時以上のものです」と語るのは、FamilySearchのCEOであり会長であるスティーブ・ロックウッドである。ロックウッドはFamilySearchの2016年の活動を振り返って次のように語った。「どのような年齢であろうと、どこに住んでいようと、またどんな歴史にあろうと、人々には自分が何者であるかを知りたいという願望があります。それは、ただ単に名前や日付、場所を明確にするのではなく(それは家系図作成に必要な情報ではありますが)、それ以上に、先祖たちの楽しく、心に残る、実際にあったストーリーが人々をつなげるものとなるのです。FamilySearchは、世界中の人々が欲している喜びあふれる家族のつながりを見つけ出すことと、その喜びを分かち合うためのツールとサービスを提供することに尽力しています。」

FamilySearchが組織化された革新的なテクノロジーを保有するのは、家族歴史の探求において利用者が感動的であり、心に残る体験を提供することをモットーとしているからである。

FamilySearchの携帯アプリ、ファミリーサーチ・ツリーアプリファミリーサーチ・思い出アプリは、利用者が家族探求のための写真やストーリー(音声でもテキストでも)を、FamilySearchのファミリーツリーに登録のある個人の資料として添付したり、ほかの情報を追加したりすることを可能にした。また、共有する家族の記録に他者が情報を追記した場合にそれを知らせる機能もついている。

利用者は家族歴史に関するストーリーを音声録音機能をもつ携帯を使って録音し、その音声ファイルを携帯から直接FamilySearch.orgの「思い出」の中にある「ギャラリ」ーに保存できるようになった。「思い出」には記録の提供者の情報も追記されるようになり、共通の個人を追跡している人がお互いに連絡を取り合うことができるようになった。FamilyTree携帯アプリの「詳細」の項は、もうひとつの革新的なツールである。画面をスワイプするだけで、情報、イメージ、文書、提供元などが表示され、FamilySearchのファミリーツリー上の個人の出来事がどこで起こったかを示す地図をアプリが作成してくれる。

FamirlSearch.orgの新しい機能を体験してみてはいかがだろうか。

The LDS Church Newsは、末日聖徒イエス・キリスト教会公式の出版物である。掲載された内容は教会の教義や原則、信条を擁護するものである。
 

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