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人道支援活動は友好関係に基づいて行われるべきであると語るシャロン・ユーバンク

シドニーで開催された法律カンファレンスで宗教団体の役割について語るLDS慈善事業団の指導者

人道支援活動は友好関係に基づいて行われるべきであると語るシャロン・ユーバンク

「確固とした友好関係なしに意義のある変化は起こせないと考えています。相手が癒されることを願い、相手の言うことに耳を傾け、協力し、敬意を払うことが、人道支援活動によってもたらされる変化を起こすのに必要となる最も強力は原動力でした。それは、私が経験から学んだことです」と末日聖徒イエス・キリスト教会の中央扶助協会会長会第一顧問でありLDS慈善事業団のディレクターであるシャロン・ユーバンク姉妹が述べた。

2018年2月15日(木)、ノートルダムオーストラリア大学シドニー校で開催された信教の自由カンファレンスに出席した法学者や宗教団体指導者らに向かって、ユーバンク姉妹は講演を行った。

 

「わたしたちの人道支援活動、それが崇高なことであるから、または社会の役に立つからという理由で行っているのではありません。わたしたちは皆、兄弟・姉妹であるという強い信仰があるから行っているのです」とユーバンク姉妹は述べた。

オーストラリアでは、信教の自由を擁護するための法改正が国会で審議されていることから、一般公開の対話が行われている。

「わたしは学者ではありませんが、今回の対話に人道支援に携わる者としてお招きいただき嬉しく思います。政府、大学のような非宗教的組織、宗教家の関与なしには、正しい対話はできません」とユーバンク姉妹は述べた。

「オーストラリアでは信教の自由が保護されていません。わたしたちは信教の自由に限らず、言論の自由、良心の自由が保護されるように、オーストラリアに法律を確立する必要があります。そしてそれはオーストラリアの法律に定められていなければなりません」とタスマニア州ホバートのカトリック大司教ジュリアン・ポーティアスが語った。

「オーストラリア憲法第116条は米国憲法修正第1条と非常に似ているものの、これは権利について語るものとはとらえられていません。むしろ、政府が何かを行うことを禁止するものです。州政府ではなく連邦政府に関わるものです」とノートルダムオーストラリア大学法学部のネヴィル・ロヒョー教授が語った。

アドレイド大学法学部ポール・バビー教授も今回のカンファレンスに参加し、「市民の皆さんにわたしが呼びかけようとしているのは、信教の自由に限られたものではなく、さまざまな自由、つまり基本的自由、基本的人権、基本的人権擁護です。それは全国民に関わる問題です」と述べた。

オーストラリアの元国会議員フィリップ・ルードックは専門家パネルの議長で、3月末までに国の政府指導者への勧告書を提出することになっている。

「オーストラリアは世界中から集まった人々で成り立つ社会で、宗教的背景も様々です。この問題について見解を述べ、国会に勧告書を提出します。賢明な方法でその使命を成し遂げることができれば、国民が自由に宗教を信仰する権利を保障する法律を作ることができるかもしれません」とルードック議長は述べた。

ノートルダムオーストラリア大学法学部副学部長のキース・トンプソンはカンファレンスに参加した一人で、信教の自由を守るにあたり宗教団体が果たす重要な役割について語った。そして、「今日イスラム教徒の頭を踏みつける偏見は、明日にはキリスト教徒を踏みつけるものとなるでしょう。ですから、わたしたちは協力して働かねばなりません。わたしたちは他の宗教信者が有する人権、良心の命じるとおりに神を礼拝する信教の自由に気を配らなければなりません。自分の信教の自由と同じように、他人の信教の自由も認めなければならないのです」と述べた。

「オーストラリアの社会が変化していることを踏まえ、公開ディベートでは宗教的見地からも討論する必要があります」とポーティアス大司教は加えて述べた。

最後にユーバンク姉妹は、「もしオーストラリア人にアドバイスすることがあるとすれば、それは立ち上がり、この問題に関して学び、信教の自由についてより多くの情報を得てくださいということです。それがわたしたちにできることであり、特に宗教を持つ女性にできることです。立ち上がり、わたしたちの意見を人々に知らしめましょう」と述べた。

末日聖徒の指導者がシドニー校で話したのは今回が2回目である。2015年5月27日には、十二使徒定員会クエンティン・L・クック長老が同校の法学部において信教の自由について講演している。

オーストラリア訪問中、ユーバンク姉妹はシドニーとアドレイドで末日聖徒の集会にも出席した。水曜日の夜、シドニー地域の礼拝堂で行われた教会の女性と若い女性の集会には、難民支援を担当する地元政府指導者も出席した。

教会の世界的人道支援活動に関する詳細は、ldscharities.orgを参照。

教会の国際的宗教の自由シリーズ(全7回)も参照のこと。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.