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ニュースリリース

世界的に有名なモルモンタバナクル合唱団の名称が変更に

100年以上の歴史を持つモルモンタバナクル合唱団の名称が「テンプルスクウェア・タバナクル合唱団 (The Tabernacle Choir at Temple Square) 」に変更されることになった。長年親しまれてきた「モルモン」を削除することになったこの変更は、合唱団のスポンサー団体である末日聖徒イエス・キリスト教会の名称をフルネームで用いることがラッセル・M・ネルソン大管長の2018年8月の声明により要請されたことによるものである。

「長年親しまれてきた名前でしたが、今回タバナクル合唱団と名称が新しくなります。しかし、今まで人々に親しまれ、愛されてきた合唱団そのものは全く同じです。合唱団はますます良い歌声を聞かせてくれることでしょう」と合唱団長のロン・ジャレットは語った。

合唱団の名称が新しくなったことで、ウェブサイトのアドレスがthetabernaclechoir.orgに変更され、フェイスブックとユーチューブのサイトはそれぞれfacebook.com/thetabernaclechoir、youtube.com/thetabernaclechoirattemplesquareとなる。またツイッターはtwitter.com/@thetabchoir。

ジャレットは「わたしたちは常に前向きに活動を行ってきましたが、変わらないもの、つまり世界一流の音楽を提供すること、霊を鼓舞する音楽アレンジとプログラム編成、90年の伝統を持つ週一回のラジオ方法「ミュージック・アンド・スポークン・ワード(Music and the Spoken Word)」の継続を大切に考えています」と話した。

タバナクル合唱団という新しい名称はソルトレーク・シティーのテンプルスクウェアにある歴史的なタバナクルから始まったことから、その名称は維持される。1867年以来、合唱団は非常に優れた音響効果を持つことで知られるタバナクルで歌ってきた。

歴史的なタバナクルは音楽アンプや電子機器のない時代に建てられたことから、タバナクル内のどこに座っても話者の声が聞こえるようにデザインされている。

1929年に始まった週1回の「ミュージック・アンド・スポークン・ワード」の放送は今年90周年を迎え、ネットワーク放送としては史上最長を誇る。特定宗教に限らないこのプログラムでは、テンプルスクェア管弦楽団とタバナクルのオルガン伴奏による合唱団の音楽と、霊感を与える短いメッセージが提供される。

音楽指揮者のマック・ウィルバーグによると、プログラムのリスナーは増加し続けているという。「『ミュージック・アンド・スポークン・ワード』が多くのリスナーを引き付ける理由はたくさんあると思いますが、霊を鼓舞する音楽とメッセージによって世界中の人々に希望、喜び、安らぎを与えてきたというのがあります。毎週の放送で、合唱団と管弦楽団は最高レベルの音楽と霊感を届けてきた先駆者たちの働きを引き継いでいます」とウィルバーグは話した。

1929年7月15日の「ミュージック・アンド・スポークン・ワード」第一回放送は、その場しのぎで行われた。夏だったその日、地元ラジオ局の職員が局のコントロール室からほとんど1ブロック離れたタバナクルにワイヤーを引いて音楽アンプにつないでいた。合唱団の音楽だけでなく合唱団が歌う曲の紹介をするアナウンサーの声を拾うために、ラジオ局にたった一本しかなかったマイクを技術者が梯子の上に設置した。タバナクルのオルガニストの息子で19歳のテッド・キンボールが代理でアナウンサー役を務めたが、彼は放送中ずっと梯子の上に待機し、リスナーに聞こえるように梯子の上でアナウンスを行った。

現在、合唱団の音楽は毎週ラジオ、テレビ、全米および全世界のケーブルネットワークで放送されている。合唱団の音楽の生放送はユーチューブチャンネルでも聞くことができる。

「ミュージック・アンド・スポークン・ワード」は米国放送局と米国ラジオ局の2つの殿堂入りを果たしている。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.