ニュースリリース

教会の公式ウェブサイト『モルモンであり同性愛者』の最新情報

Mormonandgay.lds.orgは教会の会員に同性愛に関する宗教的観念を提供している。

 

「すべてのことを理解しているわけではないのですが、それでいいと思っています。わたしに求められていることは、人を愛することです。神様が同じように愛してくださっているのですから。」

このようなコメントは、末日聖徒イエス・キリスト教会の公式ウェブサイト、『モルモンであり同性愛者』の最新版によく登場する。モルモンの聖典に書かれてある、神は「その子どもたちを愛しておられる」(ニーファイ第一書 11章17節)という事実を強く物語っており、さらにウェブサイトの内容は、福音的観点から同性に魅力を抱くことについて理解できるように助けている。

                                 

『モルモンと同性愛』(英語では"Mormons and Gays"という複数形)というタイトルで、2012年12月に運営を始めたウェブサイトは、『モルモンであり同性愛者』(英語では"Mormon and Gay"という単数表記に変更)と新しい名称となり、二つのアイデンティティを同時に保つことができるという事実、つまり、同性愛者でありながら、キリストの教えに献身的に従って生活する者となり得ることを伝えている。

教会指導者による個人的な見解と体験談

Mormonandgay.lds.orgでは、5人の体験談が取りあげられている。同性に魅力を感じている人とその人を取り巻く家族、友人、教会指導者からの話で構成されている。どの体験談も非常にまれで、かつ繊細な経験であり、同性へ魅力を持つ人々が抱える複雑な悩みをあらわしてはいるが、同時に、同じ境遇にいる人々に希望を与えるものとなっている。

十二使徒定員会のD・トッド・クリストーファソン長老は、ウェブサイトについて次のように語った。「同性に魅力を抱いている人々が、難しい状況を解決していく過程において神からのインスピレーションを受け、教会の教えに忠実であり続けられるよう助けを与える場所です。同性愛に関する事柄のすべてを網羅して、それを説明するたぐいのものではありません。ですが、人類家族として、互いがどう接し合えばいいのか、教会指導者が日ごろ感じている気持をお伝えしている場所でもあります。」

       

体験談とともに、七十人会長会のL・ホイットニー・クレートン長老からの励ましの言葉も掲載されている。クレートン長老は、末日聖徒のゲイ、レズビアン、バイセクシャルの会員に向けて直接語りかけ、こう語った。「わたしたちがみなさんを愛していることを知っていただきたいと思います。みなさんを歓迎しています。みなさんはこの教会の会員です。この地上に神の王国を築くために捧げられる素晴らしい才能や能力をお持ちであり、多くの価値ある貢献をされていることを認めています。」

                                                

同性に魅力を抱くことに関しての教会の信条

ウェブサイトでは、同性に魅力を抱くことに関する教会の公式な見解と、末日聖徒として健全な会話を育むための鍵となる概念、テーマ、語彙を紹介している。

例として、

  • わたしたちはすべての人を愛する
  • 同性に魅力を感じることは罪ではない。ゆえに、どのように対応するかはわたしたち次第である
  • 神の法則に従って生活している者は、末日聖徒イエス・キリスト教会のすべての事柄に関わることができる

信条を表現している項では、神の計画、心の変化を受け入れるキリストの無限の愛、そして、永遠であり信条の核となる神の子どもというアイデンティティについても触れている。

同性に対する魅力を健全に語る

ウェブサイトには、よくある質問、性的指向、両親へのアドバイス、鬱や自殺への対応、自制と性表現に関する情報などが含まれている。

同性愛(英語では"gay")ではなく、同性に対する魅力(英語では"same-sex attraction")という表現を使うことについての質問がある。「同性に対する魅力という言い回しは、そのような経験をもつ人々に対してレッテルを貼ることなくそれを表現する専門用語である。教会の指導者は通常この表現を使うことで、ゲイ、レズビアン、バイセクシャルというアイデンティティーを持つ人々が実在し、また、そのようなレッテルを貼られることを快く思わない人々に配慮し、彼らを受け入れていることを表現している。

ウェブサイト中の「教会の教え」、「よくある質問」、またLDS.orgの「福音のテーマ」については、スペイン語とポルトガル語をはじめ、35の言語に翻訳されている。

詳細はmormonandgay.lds.org.を参照のこと。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.