ニュースリリース

大管長会が人道的援助活動に対する感謝を表明

災害被害者救援のための寄付や支援に対し、教会が感謝の意を表明

この感謝祭の季節に末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長会は、人道的援助活動が必要とされた世界中の多くの状況に対し、教会員が過去にないほど多くの寄付金と奉仕の業を提供してくれたことに対して感謝の意を伝えた。

大管長会第一顧問のヘンリー・B・アイリング管長は、「わたしたちは今、圧倒されそうなほど多くの助けが必要とされる時代に生きています。自分には何の落ち度もない中で、何百万人という天父の子どもたちが、戦争による悲劇、飢餓、天災、経済的困窮など、想像を絶する状況に置かれています。このような苦難がある中で、世界中の人々が兄弟姉妹のために援助の手を差し伸べています」と述べた

 

大管長会の第二顧問のディーター・F・ウークトドルフ管長は「教会は組織ではなく、実は兄弟姉妹一人ひとりが教会そのものなのです。神と兄弟姉妹に対する皆さんの働き、奉仕、愛、優しさそのものが、教会を反映し世の中を変えるのです」と述べた。

教会は世界中の組織のパートナーとして福祉や人道支援プログラムを運営し、自然災害に対処してきた。教会の人道支援部門であるLDS慈善事業団は、管理ビショップリックおよび大管長会事務局の指示の下に運営されている。

「イエス・キリストの使徒として、わたしたちの心はすべての人を助ける方向に向いています。世界中のすべての人はわたしたちの兄弟姉妹です。けれどもLDS慈善事業団は世界中の隅々にまで行くことができませんので、別の組織とパートナーシップを組むというのが世界中で援助活動を行う最良の方法です」と中央扶助協会会長ジーン・B・ビンガム姉妹は語った。

9月にはアメリカだけで100万時間以上の奉仕が提供されたことを紹介しながら、ジェラルド・コセー管理ビショップは「わたしたちは、教会員そして教会の友達から多大な支援をいただき、心から感謝しています」と述べた。

9月の「人道的援助基金」への寄付金は月平均の4倍を上回った。その基金により教会とパートナーらは世界中の災害に対し素早くかつ効果的に対処することが可能となった。金額に関わらず寄付金はそのすべてが援助を必要とする人々のために使われる。

管理ビショップリックの第一顧問のディーン・M・デイビーズビショップは、「有名で評価の高い世界のパートナー組織と共に働くことで、アフリカの飢餓、メキシコの地震、カリフォルニアの山火事、カリブ海地域とアメリカ南部のハリケーンによる被災者に対し、わたしたちが広範囲にわたり救済活動を行うことができました」と説明した。

管理ビショップリック第二顧問のW・クリストファー・ワデルビショップは「教会が人道支援という立場から行う大きな働きは、その他大勢のアメリカの国内外の組織の助けなしにはあり得ませんでした」と述べた。

世界的な人道的援助

8月に1千人以上の死者を出し、数千人の住居を奪ったシエラレオネでの土砂崩れの被災者に対して、教会は援助の手を差し伸べた。LDS慈善事業団と地元の末日聖徒らは地域の指導者らと協力して、100世帯以上に対しマットレス、食料、水、その他の生活必需品を提供した。

2017年の大西洋のハリケーンシーズンには、史上最悪の被害をもたしたハリケーンが発生。「カテゴリー4」の強度とされるハリケーン「ハービー」は8月25日に上陸し、ヒューストン地域に史上最大の洪水をもたらし約20万世帯が浸水した。ハリケーン後、大管長会のウークトドルフ管長とその他の指導者は、浸水した地域の教会員や近隣住民を慰問した

9月中旬には、十二使徒定員会M・ラッセル・バラード長老ロナルド・A・ラズバンド長老がその他の指導者らとともにヒューストンを訪問。長老らも被災者を支援する数千人のモルモンヘルピングハンズのボランティアに励ましの声を掛けた。

テキサス州の住民ががれき撤去作業を行っている時、ハリケーン「イルマ」がカリブ海地域を通過しフロリダに向い、100人以上の死者と大災害をもたらした。

それに続く数週間、トラック65台以上に積み込まれた食料、水、衛生用品キット、掃除道具、そして発電機、チェーンソー、手押し車、シャベル、熊手を含むがれき撤去道具などがテキサス州とフロリダ州に届けられた。

ハリケーン「イルマ」が去った後の9月中旬、アイリング管長はカリブ海地域フロリダに行き、政府役人らに会うとともに、地元の末日聖徒と彼らの近隣住民を慰問。アイリング管長は現地でデイビーズビショプとその他の教会指導者らと行動を共にした。

ハリケーン「イルマ」が去った後の9月20日には、過去85年で最大強度「カテゴリー4」のハリケーン「マリア」がプエルトリコに上陸。

教会は被災者のために人道支援を送り、カリブ海地域にはトラック35台分の生活必需品をコンテナに積んで船で輸送し、プエルトリコにはトラック4台分の物資を飛行機のチャーター便で緊急輸送した。

また同9月にはメキシコ南部のオアハカ州とチアパス州に数日をおいて続けて発生した地震の被災者には、食料、水、テント、衛生用品キット、その他生活必需品が送られた。両州で数十の建物が倒壊し、死者369人以上、負傷者は数千人に上った。

10月にはカリフォルニア州のナパバレーで山火事が発生。死者43人以上、住宅やビルなど8,900以上が焼失した。復興には数年はかかると見られている。

救世軍と地元のフードバンクを支援するため、教会はトラック2台分の食料を送るとともに、清掃道具や衛生用品キットを配布し、教会の集会所を避難所として提供した。さらに十二使徒定員会のラズバンド長老と中央初等協会会長のジョイ・D・ジョーンズ姉妹が被災地を慰問した

ほかにも教会は、アフリカと中東の8ヵ国で飢餓に苦しむ人々の救済のために1100万ドル(約12億円)を寄付。この人道的援助により、干ばつ、内紛、疾病、その他の試練に苦しむ世界中の人々に助けの手が差し伸べられることになる。LDS慈善事業団は11の国際的慈善援助組織と共同で、ナイジェリア、ソマリア、南スーダン、イエメン、ニジェール、ケニア、ウガンダ、コンゴ民主共和国における25のプロジェクトを支援している。

ほかにも教会は、地域組織と共同でソルトレークバレーのホームレス支援も行っている。1000万ドル(約11.4億円)の寄付金を用いて住居建設が行われる予定である。

緊急救済活動に加え、LDS慈善事業団は世界中で5つの支援活動(車椅子提供、飲料水確保、食料提供、眼科ケア、産婦と新生児に対するケアと予防接種)を行っている。これらの活動により数千の命が救われ、さらに数千人以上の生活の質を高めることが可能となった。

トーマス・S・モンソン大管長は以前、「多大な必要に迫られている人々に対して教会が人道的援助を行えることにとても感謝しています。この分野でわたしたちは教会員であるなしにかかわらず多数の人々の生活に祝福を与えることができました。教会は助けを必要とする人がいる限り支援を続けます。この支援活動を可能にする皆さんの助けに感謝しています」と述べている。

教会の人道的救援活動についての詳しい情報は、LDS慈善事業団のホームページを参照。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.