ニュースリリース

各国大使を招いての夕食会が開催される

世界の縮図で教会が友情の仲立ちとなる

 各国の大使を招いての夕食会が2015年11月5日に開催された。「フレンドシップ・ディナー」と呼ばれるレセプションで,アジア北地域会長会と広報部が主催者となって大使館関係者を歓迎した。出席者の顔ぶれは毎回変わるが,約30か国の大使館からの代表者が参加している。今回はイスラエル大使とシリア大使など,国際関係上は互いに緊張関係にある国々の代表者も参加していた。近年のテロ事件の影響もあり,警察官の警備を伴って出席する大使もいる。

 今回は,既に教会として大使館のレセプションに招かれていたり,さまざまなイベントを通じて良好な関係が築かれていたりする国の参加が多かった。ほとんどの国は教会から人道支援を受けた経験がある。そのため,ほぼ全員の大使が教会について知っており,教会の活動に敬意を払っている。人道支援は一つのキーワードとなっている。

 また,教会員の数が多い国の大使も積極的に参加する傾向にある。ヨーロッパ諸国では,末日聖徒イエス・キリスト教会だけでなくキリスト教全般に対する関心度が低くなってきており,倫理的な標準も世俗的に変化してきている一方で,イスラム教諸国ではほとんどの国と教会は良好な関係を築いてきている。宗教的信条が明快であればこそ,教会とも共通点も多い。

 地域会長会と大使たちは単に集まって一緒に食事をするだけではなく,互いの関係性のバランスを確認し合っている。テロによってイメージが悪くなっている国は,そのイメージを払拭するための外交努力を重ねている。イスラム教諸国もその教義が平和を目指していることを前面に打ち出している。アフリカや中南米諸国からは,女性の地位向上に貢献していることも語られる。同様に教会も積極的な外交努力(広報活動)を行っている。それは宣伝活動ではなく,教会と教会指導者の品位を守ること,そして,教会の姿を正しく理解してもらうことである。幸い,大使をはじめとするオピニオンリーダーと呼ばれる人々の中では,教会の良いイメージが確立されつつある。日本政府や大使館が主催するレセプション以外で,これだけの各国大使が集うイベントはあまりない。

 近年,教会が強く提唱しているのは「信教の自由」である。教会員が自由に信仰する権利だけではなく,他の人々の信仰や礼拝の自由が妨げられるようなことがあれば,教会は,彼らの宗教的な権利を擁護するという考えを持っている。ほとんどの大使は何らかの信仰を持っていることもあり,宗教団体のリーダーとの関係作りにも関心が高い。地域会長会は国家の大使ではないが,教会のアジア北地域での宗教指導者として,また,親善大使として理解されている。教会はどこの国とも摩擦や緊張関係にはない。その意味で地域会長会は,非常に恵まれた立場の信頼度の高い親善大使と言えるだろう。

書式ガイドの注釈:末日聖徒イエス・キリスト教会に関する記事で,教会の名称を最初に引用する際には,正式名称を使うようお願いいたします。教会の名称の引用に関する詳しい情報は,こちらへ: 書式ガイド書式ガイド.