末日聖徒イエス・キリスト教会は,アメリカ・ボーイスカウト連盟理事会が公式に同性愛者の指導者を認めるという方針変更を採決したことを受けて,本日,以下の声明を発表した。
「末日聖徒イエス・キリスト教会は,アメリカ・ボーイスカウト連盟理事会の本日の決定について深く心を痛めている。採決の延期を要請したが,採決は教会の管理評議会のメンバーが不在で会合が開かれない7月に行われた。教会の指導者が通常の会合を再度開始する8月,一世紀に渡る教会とボーイスカウトプログラムとの関係を見直す必要が生じることになる。教会はこれまであらゆる少年たちをその性的指向に関わらずスカウトプログラムに受け入れてきた。しかしながら,公式にゲイの指導者を認めることは教会の教義と一致せず,また,アメリカ・ボーイスカウトのこれまでの価値観とも相容れないものである。
青少年の実に半数が直面している,スカウトプログラムが実施されていない地域に住んでいるという限界について,170ヵ国に教会員を抱える世界的組織として教会はこれまで長い間評価を行ってきた。そうした世界的な必要とアメリカ・ボーイスカウト連盟理事会による今回の決定はともに,教会の指導者たちにより,今後数週間,慎重に再検討されることになるだろう。」