ニュースリリース

モルモンの使徒『文化戦争の停戦を求める』

オークス長老 相互理解と礼節ある対話を切に勧める

相互理解と礼節は,多元的国家を悩ます文化戦争に終止符を打つにあたり欠くことのできない要素です。2016年3月25日金曜日,クレアモント大学院で開かれたカンファレンス「21世紀の信教の自由」の中でそう述べた。

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「多元的社会における信教の自由」(原稿の全文を参照)と題されたスピーチで,末日聖徒イエス・キリスト教会,十二使徒定員会の一員であるオークス長老は,信教の自由の支持者と反対者がそれぞれ「相手側の持つ視点を理解」し,「譲歩の余地もない,極端な見解へと誘導することのないよう」勧めた。

オークス長老は,信仰を持つ者に対し,神の律法と人が作った法律の両方が存在すること,また可能な限り双方の調和が取れるよう努めなければならないことを思い起こさせた。「神の律法と人が作った法律の双方の相違が著しい場合は,神の律法に合わせて民法を改正すべく,似通った考えを持つ人々ととも励むべきである。」と語った。さらにこう続ける。「全ての事柄において,わたしたちはきわめて思慮深くあるべきです。〔覚えておかなければならないのは,ある信念に関して〕万人の健康と安全を保護するために,政府の責務により制限を加えられる場合もあるということです。」

オークス長老は,信教の自由という考えに対する差別をやめるよう強調している人々にこう要請した。「信者や宗教団体を特別に保護する法律を尊重してください。最も注目すべきは,権利章典において比類ない位置を占める修正第1条において,言論の自由,報道の自由,集会の自由とともに,宗教上の『自由な行為』に対する特別な保護について取り上げられていることです。」

一般生活における宗教的良心の重要性を示すため,オークス長老は,次のような質問を投げかけたー「公開討論やや法律制定の場において,個人の宗教的または道徳的観点が容認されず,宗教心をある提案者の参加が禁じられていたとしたら,奴隷制の廃止や公民権の拡大など,アメリカ合衆国における社会正義に向かって,その現実に向けて提唱され押し進められた偉大な運動の数々はどうなっていたことでしょうか。」

相違点を乗り越え,得られる益に釣り合いを持たせるため,オークス長老は双方に対し,概して裁定がくだされることよりも,政策立案の場に参画する勧めた。なぜならば,「裁判所は務めは目の前にある特定の事例を解決することに留まっているからです。全体的に言えば,二つの大きな集団が争う状況にあって必要とされる,複雑で包括的なルールの策定は,裁判所に不向きです。」

オークス長老は,双方に対して互いの相違点よりも人間としての共通点の方がより多くあることを忘れないよう勧めた。「わたしたちは同じ国に暮らす仲間であり,互いを必要としています。わたしたちは相互への敬意と理解により,また必要な場合は歩み寄りや,法の支配に身を委ねることにより,違いを乗り越えることができる人々なのです。この否定し難い事実を,〔わたしたちの〕違いによって見失ってはいけません。」

オークス長老は話の中で,宗教組織の衰退について触れ,結果的にそれがアメリカ合衆国の信教の自由への保護の弱体化につながっていると話した。

オークス長老は次のように喚起し,話を閉じた。「国民に利益をもたらし,,また自信の信仰に対する忠実さを保てるよう,,礼節を持って目標を追及してください。」

クリスティン・オークス姉妹『女性の四季』について話す。

翌朝の2016年3月26日土曜日,オークス長老の妻クリスティンは「女性の四季」というテーマで語った。クレアモント大学院のモルモンの女性による口述歴史記録プロジェクトの後援により開催されたものである。

人間関係における礼節の重要性について語り,聴衆にこう思い起こさせた。「皆が同じようになる必要はありませんが。ただ,同じ方向に向かっては進んでいるのです―わたしたちは皆,平安,友情,理解,交流を望んでいます。わたしちにはその能力が備わっているのです。」加えて,「〔このカンファレンスで〕人々がこれまでに語ったようなすばらしい礼節を持って交流する姿を拝見し,わたしの心は満たされました」と語った。

末日聖徒の使徒であるジェフリー・R・ホランド長老の言葉を用い,出席した女性たちへ向けてこう結んだ。「神は,あなたが絶えず前進し,生き,喜びを得られるように,神を信じる十分な信仰と決意と信頼を寄せることを望んでおられます。ただ漫然と未来に立ち向かうのではなく,未来を受け入れ,築き上げ,未来を愛し,喜び,与えられる機会を楽しむことを望んでおられます。」

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