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カトリック大司教,ブリガム・ヤング大学で信教の自由について語る

2015年1月23日,フィラデルフィア大司教区のチャールズ・J・シャプー大司教はユタ州プロボのブリガム・ヤング大学において信教の自由を保護することの重要性について学生,教職員,理事らに向けて講演した。ブリガム・ヤング大学は末日聖徒イエス・キリスト教会が所有,運営している。

シャプー大司教はウィルキンソン学生センターの大学シアターの昼の集会において,次のように述べた。「ブリガム・ヤング大学はたぐいまれなる大学です。それは学問に卓越しているからとか,時々アメフトの試合でノートルダム大学を負かすからという事実だけではなく(このコメントは聴衆の笑いを誘った),この大学には宗教的独自性があり,そのおかげで大学が充実した学問の拠点になっているからです。それを決して失わないでください。」

シャプー大司教はモルモンとカトリックのコミュニティーは共通の懸念を持っているので,「可能な部分については共通の地盤を構築する義務がある」と述べた。

「わたしたちは,人間の尊厳と自由の目的に関する神学的な理解という文化を形成するために,法律と政治において積極的に協力する必要があります」と大司教は強調した。

「わたしたちの教義と実践が違うことは明らかです」とシャプー大司教は説明した。「それらを無視することは,真理にかなうことではありません。だからといって,友情や,ともに働くことを妨げるものではありません。また,わたしたちは結婚や家族,性別の本質,人間の命の神聖さや,信教の自由を守る緊急性など,多くの共通の問題に直面し,多くの確信を共有するという事実を隅に追いやるものでもありません。」

シャプー大司教は大憲章,マグナカルタの重要性について話した。これはイギリスにおいて800年前にさかのぼるもので,教会の権利の保護を約束している。「これは市民社会を切り開くプロセスの始まりとなりました。」

「その影響力はアメリカの植民地憲章の中に,第一次大陸会議の中に,アメリカ合衆国の権利章典の中に,1948年の世界人権宣言の中に,そして世界中の国家憲法の中に見いだすことができます」と大司教は付け加えた。

「米国憲法制定者たちは過去の価値をはっきりと理解していました。」とシャプー大司教は述べた。「彼らのほとんどがクリスチャンでした。ほぼすべての人が宗教を信じる人だったのです。」

「2015年のわたしたちは多くの宗教団体を持つ国家であり,ただ一つの教会というわけではありません。これは祝福であって,重荷ではありません。しかし憲法制定者たちが知っていた次のことを忘れてしまうという危険を冒してはなりません。すなわち,『秩序ある自由』というアメリカの事業を機能させるには,道徳的な人々,愛の神を信じる信仰によって結ばれた民による支えがなければならないということです。」大司教は,そのように締めくくった。

また,シャプー大司教はBYUの教職員や理事たちと会談し,プロボキャンパスのJ・ルーベン・クラーク法科大学院を訪問した。金曜の夕べには,ソルトレークシティにおいて末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者たちとの特別な夕食会に出席し,その後フィラデルフィアに戻る予定である。フランシスコローマ教皇は9月に開かれる第8回世界家族大会のためにフィラデルフィアを訪問する予定である。

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